禁忌・禁止1.
使用方法
(1)
再使用禁止
(2)
再滅菌禁止
(3)
本品の留置に鎖骨下静脈からアプローチする際は、第一肋骨の縁よりも中枢側の鎖骨下静脈からカテーテルを挿入しないこと。[カテーテルが鎖骨と第一肋骨の間で挟まれて圧迫されるカテーテル・ピンチオフの発生頻度が高くなる。]2),3)
2.
適用対象(患者)次の患者及び状態には使用しないこと。
(1)
ポートやカテーテルに関連する感染症、菌血症、敗血症があるか、その疑いがある場合。[症状を増悪させるおそれがある。]
(2)
本品に含まれる物質に対するアレルギー反応を示すか、その疑いがある患者。
(3)
重度の慢性閉塞性肺疾患の患者。[留置時に気胸の発生リスクが高くなるおそれがある。]
(4)
カテーテル挿入部位に現在又は過去、放射線治療を実施したことがある場合。[血管への挿入困難、あるいはポート留置部位の皮膚に炎症をきたすおそれがある。]
(5)
静脈血栓症の既往歴又は、カテーテル挿入部位や埋め込み部位に外科的処置が認められる場合。[静脈血栓症等を増悪させる、あるいはきたすおそれがある。]
(6)
埋め込み部位の皮膚及び皮下組織が、ポートを安定して留置できない、又は穿刺できないと考えられる場合。[留置、穿刺困難となるおそれがある。]
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名称 | 原材料名 |
ポート本体 | ポリアセタール、シリコーンゴム |
カテーテルロック | ポリカーボネート、タングステン |
クロノフレックスカテーテル | ポリウレタン |
名称 | 原材料名 |
ガイドワイヤ(0.018インチ) | ニチノール、ステンレス鋼、エポキシ樹脂 |
ガイドワイヤ(0.035インチ) | ステンレス鋼、ニッケル-チタン-コバルト合金 |
穿刺ニードル | ステンレス鋼、シリコーンオイル、スチレンブタジエン共重合体 |
シリンジ | ポリプロピレン、ポリイソプレン |
ベインピック | ポリウレタン |
マイクロイントロデューサ | 高密度ポリエチレン |
シースイントロデューサ(エアガードタイプ) | ポリエチレン、ポリテトラフルオロエチレン、アクリル系共重合体、シリコーンゴム、シリコーンオイル |
トンネラ | ステンレス鋼 |
高圧注入対応ノンコアリングニードル | ポリウレタン、ステンレス鋼、ポリ塩化ビニル(DEHPは含まない)、シリコーンオイル、アクリル樹脂、ABS樹脂 |
フラッシュ用ノンコアリングニードル | ステンレス鋼、真鍮、ニッケル、アクリル樹脂 |
フラッシングコネクタ | ポリブチレンテレフタレート、ステンレス鋼 |
腕 | 橈側皮静脈、尺側皮静脈、肘正中皮静脈 |
胸部 | 腋窩静脈、内頸静脈 |
パワーロックの最大注入速度 | ||
サイズ | 19 G | 20 G |
ゲージカラー | クリーム | イエロー |
最大注入速度 | 5 mL/秒 | 5 mL/秒 |
フラッシュ | ロック | |
ポートを使用しない場合 | 5 mL (100 U/mL)の ヘパリン加生理食塩液 |
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TPN溶液、薬剤注入後 | 10 mLの 生理食塩液 | 5 mL (100 U/mL)の ヘパリン加生理食塩液 |
血液を引き込んだ場合 | 20 mLの 生理食塩液 |
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造影剤の高圧注入後 | 10 mLの 生理食塩液 |
グレード | 重症度 | 推奨する対応策 |
グレード 0 | 変形無し。 | 経過観察する。 |
グレード 1 | カテーテル内腔の狭窄はないが、変形を認める。 | グレード2への進行がないか1-3ケ月毎に胸部X線撮影を行う。変形の程度が変化するため、撮影時は肩の位置に注意すること。 |
グレード 2 | カテーテル内腔の狭窄があり、変形を認める。 | カテーテルの抜去を考慮する。 |
グレード 3 | カテーテルが破損もしくは離断した。 | ただちにカテーテルを抜去する。 |