装置本体 ・バッテリが劣化していたり、バッテリの充電が不足している場合は、除細動を行えないことがあります。
・電源投入時に装置の異常を示すメッセージが表示されていないことを確認してください。特にバッテリの残量には十分注意を払ってください。詳細は、取扱説明書 メッセージ表示の項を参照してください。
・少なくとも1ヵ月に1回は通電テストを行って、装置が正常に動作することを確認してください。点検には、専用のエネルギチェッカ(AX-103V)を使用してください。
・携帯電話や小型無線機などにより装置にノイズが混入するときは、携帯電話や小型無線機を装置から遠ざけるか、携帯電話や小型無線機の電源を切ってください。[携帯電話や小型無線機などが発する電波を心電図や脈波と誤認し、誤った測定値を表示することがあります。]
・静電気により心電図にノイズが混入する場合は、装置にしばらく触れた後に解析/充電ボタンを押してください。また、除細動器や患者の周辺から静電気の発生しやすいアクリル製品を離してください。
・救急車内に除細動器を設置する場合は、無線機などからの影響を考慮し、適切な場所に配置してください。[配置場所により、無線機などが発する電波を心電図や脈波と誤認し、誤った測定値を表示することがあります。]
・本装置での心拍数、SpO2、CO2のモニタリングには、アラーム機能はありません。常に目視にて患者の状態を確認してください。
・除細動パッド、電極リード線や電極類、プローブなどは当社純正品または指定品を使用してください。[指定外のものを使用すると、本装置が発熱したり、故障し、測定が停止します。]
・ディスポーザブル製品の再使用はおやめください。
・SDカードは、装置の電源がオフの状態で抜いてください。[装置の電源がオンの状態でカードを抜くと、SDカードに保存されているデータが破損することがあります。]
・簡易動作チェックは、除細動パッドを患者に接続した状態で実施しないでください。[放電により、患者が電撃を受けます。]
・保守資格のない人は、底蓋の着脱を行わないでください。
・ウォールマウントは、本装置専用のものを使用してください。[転倒あるいは落下することがあります。]
*・廃棄する場合には、各自治体または施設の基準に従ってください。
感染のおそれがある製品を廃棄する場合には、感染性廃棄物として各自治体または施設の基準に従ってください。[正しく廃棄されない場合には、感染や環境に影響を及ぼす可能性があります。]
バッテリについて ・バッテリは本装置の専用品を使用してください。[本装置が正しく動作しないことがあります。]
・常に、充電されたバッテリを2個以上用意しておいてください。
・バッテリは貯蔵・保管方法および使用期間等の項に記載されている環境で保存し、バッテリに表示されている使用開始期限内に、使用を開始してください。
・バッテリの充電は、専用のバッテリチャージャ(SB-201V)を使用してください。
・バッテリには以下のことをしないでください。液漏れ、発熱、破裂、発火の原因となります。
・+端子と-端子をショートする
・火の中に投入したり、過熱する
・分解または改造する
・強い衝撃を与えるまたは変形させる
・指定以外の機器に使用する
・専用の充電器以外で充電する
・患者の手が届くところに放置する
・破損などで電池(バッテリ)から漏れた液が目や口に入った場合、皮膚に付着した場合は、こすらずに、きれいな水で洗った後、直ちに医師の治療を受けてください。
・使用開始時に交換年月をお客様の手で記入してください。
・1年ごとに新しいバッテリに交換してください。
・以下のことはバッテリの発熱、液漏れの原因になります。
・長期間(約1年)の放置
・水や海水に浸けたり、濡らす
・液漏れしたり、変形、変色しているバッテリは使用しないでください。[バッテリが発熱、破裂、発火する原因になります。]
・バッテリを直射日光の強いところ、炎天下の車内、ストーブの前面などの高温の場所で使用、放置しないでください。[バッテリが液漏れする原因になることがあります。また、バッテリの性能や寿命を低下させることがあります。]
・バッテリは、装置の電源がオフの状態で抜いてください。[SDカードへのデータ書込み中に、電源をオフにせずにバッテリを抜くと、SDカードに保存されているデータが破損することがあります。]
・定期的に電池点検済ラベルに記入されている点検日を確認してください。点検日から1ヵ月以上経過したバッテリは、直ちにリフレッシュ充電を行ってください。
・バッテリは月に1度、点検を行ってください。特にバッテリ点検済ラベルに記載されている点検日から1ヵ月以上経過したバッテリは必ず点検を実施してください。
点検実施後は、バッテリに付属している点検済ラベルに点検年月日を記入し、バッテリの側面に貼付してください。
・バッテリに関する取扱いの注意事項については、TEC-2500シリーズの取扱説明書を参照してください。
バッテリチャージャについて ・電源コードは必ず、付属品の3ピンプラグ付き電源コードを使用してください。[他の電源コードを使用した場合、患者および操作者が電撃を受けることがあります。]
・装置の電源がオンのときは、電池挿入部に手や金属の棒などを差し込まないでください。[奥のコネクタ部に触れると、装置が故障したり、電撃を受けることがあります。]
・バッテリチャージャに関する取扱いの注意事項については、TEC-2500シリーズの取扱説明書を参照してください。
除細動パッド ・除細動パッドのコネクタ部分のコネクタのピンを曲げないように取り扱ってください。曲がっている場合には、新しい除細動パッドと交換してください。[装置に接続したとき、導通不良で充電エネルギを通電できない可能性があります。]
・除細動パッドを重ねて貼らないでください。[患者が熱傷を負うことがあります。]
・除細動を行うときは、患者の胸部に装着した電極および貼付してある薬剤を取り除いてください。[除細動パッドがこれらの物に直接触れると、除細動の効果が減少します。また放電エネルギによりその部位で熱傷を生じます。]
・患者に貼付した除細動パッドは、24時間ごとに新しいものに交換してください。[モニタリングに使用していない場合でも、ゲルが乾燥し、除細動パッド本来の性能が損なわれます。]
・除細動パッドは再使用しないでください。[患者が熱傷を負う、または除細動効果が損なわれます。]
・使用期限の過ぎた除細動パッドは使用しないでください。[患者が熱傷を負う、または除細動効果が損なわれます。]
・除細動パッドは開封後できるだけ早く使用してください。[そのまま放置したものを使用すると、患者が熱傷を負う、または除細動効果が損なわれます。]
・除細動パッドの袋が破れていた場合には、そのパッドは使用せずに廃棄してください。[患者が熱傷を負う、または除細動効果が損なわれます。]
・除細動パッドのゲルが乾燥しているものは使用しないでください。[患者が熱傷を負う、または除細動効果が損なわれます。]
・除細動パッドのゲルに変質(ゲルが液化したり、周囲にはみ出している)などの異常があるものは使用しないでください。[患者が熱傷を負う、または除細動効果が損なわれます。]
・除細動パッドのゲルが茶褐色に変色し、保護シートにも茶色の部分が付着しているものは使用しないでください。[患者が熱傷を負う、または除細動効果が損なわれます。]
・除細動パッドは当社指定品を使用してください。また、予備の除細動パッドも必ず用意してください。
・除細動パッドに重いものを載せたり、折り曲げたりしないでください。[パッドが損傷、劣化して、患者が熱傷を負うことがあります。]
・除細動パッドの保管時は、パッドのパッケージに記載された保管環境を厳守してください。[使用できなくなります。]
・除細動パッドに関する取扱いの注意事項については、除細動パッドの添付文書を参照してください。
除細動操作−全般− ・除細動器は高電圧を発生するため、正しく訓練された方または有資格者以外は使用しないでください。
・万一の事故に備えて、もう一台の除細動器を用意してください。他の除細動器を使用する場合は、患者からパッドを剥がしてください。
・救急車内で除細動を行う場合には、車の走行を停止してください。
・除細動パッドの出力コネクタを装置のパッドコネクタに接続する際には、コネクタのピンが曲がらないように注意してください。[除細動パッドへの放電ができなくなります。]
・除細動を行うとき周囲の人は、患者の体の一部および患者に接続されている装置やコード類の金属部分には触れないでください。[放電エネルギにより電撃を受けます。]
・除細動を行うとき、
または
のマークのないコネクタ部に接続されたトランスデューサや電極は、患者から取り外してください。[放電エネルギで操作者が電撃を受けることがあります。]
・除細動を行うとき、本装置に接続された電極およびトランスデューサが、患者に装着されているものは、装置に確実に接続されていることを確認してください。[はずれているコードの金属部に触れると、放電エネルギにより電撃を受けます。]
・充電および通電するときは、パッド、コネクタ部およびレコーダヘッド部に触れないでください。[放電エネルギにより操作者が電撃を受けます。]
・レコーダモジュール内部のヘッド部には手を触れないでください。[静電気によるヘッドの破損や手を触れたことによる汚れが原因で、印字不良が発生してデータが正しく記録できないことがあります。]
・除細動用のエネルギが充電状態にあるときは、装置を移動または運搬しないでください。[落下などの衝撃を与えた場合、エネルギを放電し、電撃を受けることがあります。]
・除細動パッドの両方の電極が重なっていたり、ペーストなどの導電性のものでつながった状態で通電しないでください。[熱傷を生じることがあります。また心臓に通電されるエネルギが減少します。]
・除細動パッドが胸壁にしっかりと密着していることを確認してから患者に通電してください。[患者が熱傷を負う、または除細動効果が損なわれます。]
・患者または放電試験器以外の人または物に近づけて放電することは、絶対にやめてください。[電撃を受けることがあります。]
・解析の前および除細動の前には、患者の意識、呼吸、脈のないことを確認してください。
除細動操作−セミオートモード時− ・心静止は除細動が必要な心電図と判定されず、自動充電は行われません。
・本装置は解析の対象とした心電図によっては、除細動が必要と思われる心電図を除細動適用外と判断することがあります。また、非常にまれですが、除細動が不要と思われる心電図を除細動適用と判断することがあります。適用外の判断の状態には電気ショックを与えず、CPRの継続を促します。
・正確な解析結果を得るために解析中は患者に触れたり、患者を動かしたりしないでください。また、CPRなどの救命処置は一時中断してください。心電図の基線が、周囲の状況、測定条件および電極状態などの要因で動揺している場合には、動揺の原因を除いてから解析を行ってください。
**・セミオートモード(小児モード)を未就学児の患者以外に使用しないでください。[成人の患者に使用した場合、除細動効果が損なわれます。]
除細動操作−同期式除細動時− ・心電図にアーチファクトが混入していないことを確認してください。[アーチファクトの混入は、心電図のQRS以外の信号で同期放電する可能性があります。]
・[誘導]キーで「TEST」を選択しないでください。テスト波形は装置点検のためのもので、画面に表示される波形は患者の波形ではありません。[テスト波形で同期放電を行うと患者の心電図に同期せず、患者が心室細動をおこすことがあります。]
・同期式除細動を行う際は、1回ごとに必ず、同期表示の確認をしてください。システムセットアップの設定内容によっては、同期式除細動を行った後、自動的に非同期式除細動のモードに切り換わります。
SpO2のモニタリング ・フィンガープローブはプローブやケーブルをテープで巻きつけて固定しないでください。[血流を阻害し、うっ血や圧迫壊死および熱傷を生じることがあります。]
・フィンガープローブ以外のプローブをテープで固定する際は、テープを強く巻きすぎないようにしてください。同時に、装着部位より末梢側にうっ血が生じていないかなどで、常に血流をチェックしてください。[短時間の装着でも血流を阻害し、圧迫壊死および熱傷を生じることがあります。]
・プローブは一定時間(ディスポオキシプローブは約8時間、リユーザブルプローブは約4時間)ごとに装着部位を変えてください。[SpO2プローブの装着部位は通常2〜3℃温度が上昇するため、熱傷を生じることがあります。また、装着部位で圧迫壊死を生じることがあります。]
・装着部位が血液で汚れていたり、患者がマニキュアをしているときは、汚れやマニキュアを落としてからプローブを装着してください。[血液やマニキュアの色によっては、透過光が減少し、測定誤差を生じたり、測定できないことがあります。]
・通常の使用では、光の影響はほとんど受けませんが、特に強い光(手術灯、太陽光など)の当たる場所で使用する場合は、毛布などで光を遮るようにしてください。[測定精度に影響を与えます。]
・SpO2を測定しない場合には、プローブのコネクタを本装置から抜いてください。[外れているプローブにノイズなどが混入し、値を表示することがあります。]
・プローブが故障したことを示すメッセージが表示されたときは、装置の使用を中止してください。必ず新しいプローブと交換してください。
・各プローブで推奨する厚みの部位にプローブを装着しても、たびたび「プローブ確認」、「脈波検索中」のメッセージが表示されるときは、プローブの劣化が考えられます。この場合は、プローブを交換してください。
・プローブの取扱い方法の詳細は、プローブの添付文書を参照してください。
CO2のモニタリング ・測定対象は、3歳以上または10kg以上の患者です。
・「センサ異常」や「モジュール故障」のメッセージが表示されたときは、CO2センサキットの点検および交換を行ってください。[メッセージが表示されているときは、CO2のモニタリングは停止します。]
・CO
2のモニタリングにあたっては、CO
2センサキット付属の添付文書を参照してください。特に酸素カニューレ取付け用ネイザルアダプタの使用時には、十分な配慮が必要です。
相互作用(併用注意)の項