(1)
患者の診断と処方を注意深く把握し、特別な注意・指示の有無を調べること。
(2)
照射部位及び周辺の皮膚が乾燥していることを確認すること。
(3)
塗膏剤が塗られていないことを確認すること。
(4)
治療手順・温感に違和感(熱い、チクチクするなど)があったとき速やかに知らせることなどを、患者に対してよく説明すること。
(5)
金糸・銀糸・その他合成金属糸を織り込んだ衣類・導電性又は制電性(帯電防止)衣類・金具(チャック・ホック・ベルト)・金属系又は導電性の装身具などは取り外すように指示し、確認すること。
(6)
マイクロ波の照射量に注意すること。
1)
治療時間・出力・アプリケータ〜患部までの距離は相関関係にあるので、過照射にならないように注意すること。
2)
温感知覚神経は皮膚表面にあるため、内部組織温度の過上昇に十分注意すること。
(7)
金属物の上に照射しないこと。
生体内に埋没金属物(例えば、骨髄くぎ(釘))をもつ患者に治療するには医師による医学的知見が必要です。[マイクロ波エネルギーが及んでいる範囲内の組織に金属物が挿入されていると、その部分で過熱の危険があります。]
(8)
ペースメーカー使用者を治療しないこと。
(9)
阻血状態にある組織へ照射しないこと。
アテローム性動脈硬化症・静脈血栓症・深部静脈血栓症も同様です。
(10)
皮膚知覚が低下している患者は治療しないこと。
(11)
骨が非常に突起した部位へ照射する場合は、局部的な過熱を起こさないよう注意すること。
(12)
浮腫組織・湿った被覆包帯・絆創膏を貼っている部位・塗膏剤を塗っている部位に照射すると異常に温度が上昇するので避けること。
(13)
眼には絶対照射しないこと。
やむを得ず顔面・頭部・頚部などに照射する場合は、必ず「保護眼鏡」を使用すること。
(14)
子供など成長期にある患者の骨端板へ照射すると、骨成長が阻害されるので絶対に避けること。
(15)
男性生殖腺の周囲へ照射する場合は、生殖腺が照射を受けないように適切な覆いを用いること。
(16)
手首のような体の小さな部位を治療する場合には、治療部位と敏感な部分(例えば,眼・睾丸)が一直線になる位置にアプリケータを配置しないこと。
(17)
治療を受けない人は治療中のアプリケータから1.5m以上離れること。特にペースメーカー使用者や生体内に埋没金属物を装着している人に注意すること。
(18)
治療中以外は出力を出さないこと。[衣類の材質によっては焦げることがあり、また電子機器にマイクロ波を照射すると誤作動することがあります。]
(19)
保護眼鏡を使用するときは使用前に、金属メッシュの破れ・ほつれがないこと、金属メッシュがゴム枠から外れていないことを確認すること。異常が認められた保護眼鏡は使用しないこと。[目や皮膚が傷ついたり、マイクロ波に対する保護効果が低下する原因となります。]
(20)
補聴器を外してから、治療すること。
(21)
アプリケータを煙感知器の方向に向けないこと。[火災報知器の煙感知器にマイクロ波を照射すると、誤動作(発報)することがあります。]
(22)
漏電ブレーカーにマイクロ波を照射すると、ブレーカーが誤動作することがありますのでアプリケータの向きに注意すること。
(23)
電話機・テレビ・ステレオ・コンピュータ・テレメータ装置・心電計など、電子機器からできるだけ離して設置すること。また治療中は、アプリケータの向きに注意すること。
(24)
携帯電話・ICカード・時計・電子手帳・電卓など電子部品を使用した機器においては、内部の記憶データが消失したり、部品が壊れたりすることがあります。必ずポケットなどを確かめて取り出してから照射すること。治療中はこれらの機器をアプリケータから遠ざけること。
(25)
機器及び患者に異常が発見された場合には、患者に安全な状態で機器の作動を止めるなど適切な措置を講じること。
(26)
アプリケータやアームの位置を変えるときは、必ずマイクロ波出力を停止すること。
(27)
熟練された人以外は機器の操作を行わないこと。
(28)
機器に患者が勝手に触れることのないように注意すること。
(29)
スイッチの接触状況・ツマミ・表示器などの点検を行い、機器が正常に作動することを確認した後使用すること。
(30)
コード類の取り外しに際しては、コードを持って引き抜くなど無理な力をかけないこと。
(31)
機器は勝手に改造しないこと。
(32)
アプリケータケーブルは強く曲げたりねじったりしないこと。アームに巻きつけたり、束ねたりしないこと。
(33)
アプリケータケーブルの近くにカーテン等可燃物を置かないこと。[ケーブルが劣化すると発熱し、火花が出て事故の原因となることがあります。]
(34)
アプリケータケーブルは定期的に点検し、部分的に熱くなっている場合や異常に発熱している場合は交換を依頼すること。
(35)
アプリケータに衝撃を与えないこと。
(36)
アプリケータを操作パネルに向けてマイクロ波を照射しないこと。
(37)
アプリケータの位置を変えるときはグリップを握って動かすこと。
(38)
アプリケータ開閉時に無理な力をかけないこと。
(39)
上アームを回転させるときは、必ずアームロック解除ボタンを押してロック解除すること。
(40)
アームやアプリケータ操作時は指などのはさみ込みに注意すること。
(41)
機器が故障・異常の場合は、直ちに電源を切り、修理をメーカー又は販売店へ依頼すること。内部には高電圧部分があり危険ですので、蓋を開けたり勝手にいじったりしないこと。
(42)
本製品は接地型電源プラグを使用していますので、これにあった医用コンセントへ確実に接続すること。本体の電源ソケットに確実に接続すること。
(43)
電源は定格(AC100V 50/60Hz)で使用すること。電源容量を超えないよう注意すること。
(44)
水の掛からない場所、気圧・温度・湿度・風通し・日光・ホコリ・塩分・硫黄分などを含んだ空気などにより悪影響のない場所へ設置すること。
(45)
電源コードは束ねないこと。また電源コードは定期的に点検し、表面が劣化している場合、部分的に軟化や硬化している場合は、交換を依頼すること。[劣化や火災の原因となります。]
(46)
化学薬品の保管場所やガスの発生する場所に設置しないこと。
(47)
カーテン等、燃えやすいものの傍には設置しないこと。
(48)
傾斜・振動・衝撃などの影響が少ない場所へ設置すること。
(49)
移動・運搬時に衝撃を与えないこと。
(50)
本製品は電波法の規定により、設置許可申請を必要とするので、高周波利用設備許可申請書に必要事項を記入の上、申請手続きを行うこと。
(51)
長期間電源プラグをコンセントに接続している場合は、接続部の掃除をしてください。[ホコリが溜まり湿気を吸うと、ショートや火災、事故の原因になります。]
(52)
機器は次回の使用に支障のないよう、必ず清浄にすること。
(53)
清掃の前に必ず電源を切ること。
(54)
水・洗剤などを含んだ布で清掃する場合は、必ずよく絞って拭くようにすること。
(55)
清掃は、柔らかい布で乾拭きすること。汚れがひどい場合は、柔らかい布に中性洗剤を含ませ、よく絞ってから拭くこと。
(56)
有機溶剤(シンナー、ガソリン、アルコールなど)や消毒液、化学薬品で清掃しないこと。[パネル面や本体カバーを傷めることがあります。]