*2017年03月作成(第2版)
薬効分類名
体外診断用医薬品
一般的注意事項
この添付文書をよく読んでから使用してください。
承認・届出等
販売名
バイオライン デング Duo Ns1Ag+IgG/IgM
添付文書管理コード
22800AMX00013000_A_01
製造販売承認番号
22800AMX00013000
承認・認証年月等
平成28年1月
一般的名称
一般的名称
全般的な注意
1.本キットは体外診断用医薬品であり、それ以外の目的に使用しないこと。
2.添付文書以外の使用方法については保証できない。
3.診断は他の関連する検査結果や臨床症状に基づいて総合的に判断を行うこと。
形状・構造等(キットの構成)
構成試薬
1.テストデバイス(Dengue Duo Dengue NS1 Ag+Ab Combo)…10枚
抗デングウイルスNS1マウスモノクローナル抗体
抗デングウイルスNS1マウスモノクローナル抗体結合金コロイド
デングウイルス蛋白結合金コロイド
抗ヒトIgGマウスモノクローナル抗体
抗ヒトIgMマウスモノクローナル抗体
2.展開液(Dengue Duo Assay Diluent)……………………………1本
付属品
キャピラリーチューブ ……………………………………………10本
ドロッパー …………………………………………………………10本
使用目的
全血又は血清中のデングウイルスNS1抗原、抗デングウイルスIgG抗体及び抗デングウイルスIgM抗体の検出(デングウイルス感染の診断の補助)
測定原理
本キットは、イムノクロマトグラフ法に基づいた、全血又は血清中のデングウイルスNS1抗原及び抗デングウイルスIgG抗体及び抗デングウイルスIgM抗体を別々に検出することが可能な試薬である。
本キットのテストデバイスは、デングウイルスNS1抗原検出試薬と抗デングウイルスIgG/IgM抗体検出試薬とを組み合わせたものである。
[デングウイルスNS1抗原検出]
テストデバイス デングNS1Agは、抗デングウイルスNS1マウスモノクローナル抗体を固相化したメンブレンと、抗デングウイルスNS1マウスモノクローナル抗体結合金コロイドを含むコンジュゲートパッドで構成されるプレート型デバイスである。
本試薬によるデングウイルスNS1抗原検出は、検体添加部に検体を添加することにより開始される。検体は、コンジュゲートパッド中の抗デングウイルスNS1マウスモノクローナル抗体結合金コロイドと反応し、複合体を形成する(デングウイルスNS1抗原−抗体結合金コロイド複合体)。この複合体はメンブレン上を毛細管現象により移動し、メンブレンに固相化された抗デングウイルスNS1マウスモノクローナル抗体に捕捉され、判定領域に赤紫色のライン(NS1抗原ライン)を形成する。
また、判定領域にコントロールラインが形成されることにより、検査が誤りなく終了したことを確認できる。
[抗デングウイルスIgG/IgM抗体検出]
テストデバイス デングIgG/IgMは、抗ヒトIgGマウスモノクローナル抗体及び抗ヒトIgMマウスモノクローナル抗体を固相化したメンブレンと、デングウイルス蛋白結合金コロイドを含むコンジュゲートパッドで構成されるプレート型デバイスである。
本試薬による抗デングウイルスIgG/IgM抗体検出は、検体添加部に検体を添加することにより開始される。検体は、コンジュゲートパッド中のデングウイルス蛋白結合金コロイドと反応し、複合体を形成する(抗デングウイルスIgG/IgM抗体−デングウイルス蛋白結合金コロイド複合体)。この複合体はメンブレン上を毛細管現象により移動し、メンブレンに固相化された抗ヒトIgGマウスモノクローナル抗体あるいは抗ヒトIgMマウスモノクローナル抗体に捕捉され、判定領域に赤紫色のライン(IgG抗体ラインあるいはIgM抗体ライン)を形成する。
また、判定領域にコントロールラインが形成されることにより、検査が誤りなく終了したことを確認できる。
操作上の注意
測定試料の性質、採取法
1)検体採取方法
本キットは全血又は血清を検体として使用する。全血検体は、抗凝固剤としてEDTAを使用し静脈血を採取すること。
*注意:穿刺血を使わないこと。
2)検体の保存方法
[全血]
(1) ただちに検査できない場合は、冷蔵で3日間保管可能である。
(2) 冷蔵保存した検体は、検査前に15〜30℃に戻すこと。
[血清]
(1) ただちに検査できない場合は、冷蔵で2週間保管可能である。
*(2) 2週間以内に検査できない場合は冷凍保存を推奨する。ただし、凍結溶解の繰り返しはさけること。
(3) 冷蔵・冷凍保存した検体は、検査前に15〜30℃に戻すこと。
2. 妨害物質・妨害薬剤
トリグリセライドは430mg/dL、ヘモグロビンは20g/dL、ビリルビンは11mg/dLまで、リウマチ因子は21mg/dLまで判定結果へ影響を与えなかった。
3. 交差反応
本品と交差反応を起こす可能性のあると考えられる、他の感染症に罹患した患者より採取した検体を測定したところ、判定結果に影響は認められなかった。
また、ウエストナイルウイルスの市販セロコンバージョンパネルを用いた検討では、すべて陰性の結果が得られ、交差反応は認められなかった。
検体の 種類 | 検体数 | IgM | IgG | NS1Ag |
陰性 | 陽性 | 陰性 | 陽性 | 陰性 | 陽性 |
日本脳炎 | 25 | 25 | 0 | 25 | 0 | 25 | 0 |
黄熱 | 25 | 25 | 0 | 25 | 0 | 25 | 0 |
熱帯性 マラリア | 25 | 25 | 0 | 25 | 0 | 25 | 0 |
三日熱 マラリア | 25 | 25 | 0 | 25 | 0 | 25 | 0 |
合計 | 100 | 100 | 0 | 100 | 0 | 100 | 0 |
用法・用量(操作方法)
試薬の調製方法
1)テストデバイス
そのまま用いる。
2)展開液
そのまま用いる。
必要な器具・器材・試料等
タイマー又は時計
使い捨て手袋
測定(操作)法
1)本キットを冷蔵保存していた場合は、開封前に室内温度に戻すこと。
2)アルミ袋からテストデバイスを取り出し、平らな面に置く。
[デングウイルスNS1抗原検出]
3)ドロッパーを使用し、検体3滴(約100μL)をテストデバイス デングNS1Agの検体添加部に滴下し、反応を開始させる。反応が終了するまで、テストデバイスを動かさないこと。
4)15〜20分後に判定領域を確認し、赤紫色のラインの有無により判定する。ただし、20分を超えて判定しないこと。
[抗デングウイルスIgG/IgM抗体検出]
3)キャピラリーチューブを使用し、検体10μL(キャピラリーチューブの線まで)を取り、テストデバイス デングIgG/IgMの四角形の検体添加部(S)に滴下する。
*4) 検体滴下後20秒以内に、展開液を円形の展開液添加部に4滴(約90〜120μL)滴下し、反応を開始させる。反応が終了するまで、テストデバイスを動かさないこと。
5) 15〜20分後に判定領域を確認し、赤紫色のラインの有無により判定する。ただし、20分を超えて判定しないこと。
測定結果の判定法
[デングウイルスNS1抗原検出]
1.デングウイルスNS1抗原陽性
テストライン(T)及びコントロールライン(C)に赤紫色のラインが現れた場合
2.デングウイルスNS1抗原陰性
コントロールライン(C)にのみ赤紫色のラインが現れた場合
[抗デングウイルスIgG/IgM抗体検出]
3.抗デングウイルスIgG抗体陽性
IgGライン(G)及びコントロールライン(C)に赤紫色のラインが現れた場合
4.抗デングウイルスIgM抗体陽性
IgMライン(M)及びコントロールライン(C)に赤紫色のラインが現れた場合
5.抗デングウイルスIgG/IgM抗体陽性
IgGライン(G)、IgMライン(M)及びコントロールライン(C)に赤紫色のラインが現れた場合
6.抗デングウイルスIgG/IgM抗体陰性
コントロールライン(C)にのみ赤紫色のラインが現れた場合
7.判定不能(再検査)
コントロールラインに赤紫色のラインが認められなかった場合は、たとえ他のラインが認められたとしても、検査は無効である。別のテストデバイスを用いて再検査すること。
「判定上の注意」
1)本キットは、デングウイルス感染の診断の補助として用い、診断に際しては、臨床症状、流行状況及び他の検査結果などから総合的に判断すること。
2)デングウイルスNS1抗原陰性の試験結果は、抗原量が検出限界以下の場合や、感染後の経過日数によってデングウイルスNS1抗原が血中に存在しない場合にも起こる可能性がある。
3)陰性の結果はデングウイルス感染を否定するものではない。
4)デングウイルスNS1抗原陽性の結果は、感染初期の可能性を示唆するが、他の検査法同様、医師の判断に従うこと。
5)デングウイルスIgM抗体陽性の結果は、一般的に感染後数日経過してから認められる。
6)デングウイルスIgG抗体陽性の結果は、感染後数日〜1週間以上経過しているか、過去の感染を示唆している。また、感染初期におけるデングウイルスIgG抗体陽性の結果は、過去にデングウイルスに感染したことのある人が再度感染した可能性を示唆している。
7)デングウイルスIgG抗体のみが陽性の場合、以下の状態が考えられる。
(1)デング熱に初回感染して数週間以上経過している。
(2)感染初期の場合は、過去にデング熱に感染したことのある人が再度感染した。
(3)過去にデング熱に感染したことがある人が、他の発熱性疾患を発症し受診した場合。
(4)非特異的な反応による偽陽性。
8)デングウイルスIgG/IgM抗体陰性の試験結果は、感染初期で抗体が血中に認められない場合や、感染後の日数が経過して抗体が消失した場合にも起こる可能性がある。
9)感染初期あるいは2回目感染例で、IgM抗体価が低い場合がある。感染後7〜10日間は抗体が産生されない場合もあるため、症状が続くようなら最初の検体採取日から3〜4日後に再検査すること。
10)フラビウイルス属(デングウイルス、セントルイス脳炎ウイルス、日本脳炎ウイルス、ウエストナイルウイルス、及び黄熱ウイルス)では、血清学的な交差反応が認められる可能性が報告されている。1)~3)
11)日本脳炎や黄熱等他の種類のフラビウイルスに感染したことがある場合、又そのウイルスのワクチン接種を行った場合には、抗デングウイルスIgM又はIgG抗体検査偽陽性を呈することがある。
臨床的意義
デングウイルスに感染すると、まず血中にNS1抗原が出現し、その後IgM抗体、そしてIgG抗体が出現することが知られている。また、NS1抗原は発症後数日で血中濃度のピークを迎え、その後は速やかに消失するのに対し、IgM抗体は数ヵ月、IgGは数年間持続する。このようにそれぞれの検査項目は発症からの日数や感染の回数等によって陽性となる時期や陽性率が異なるため、この3項目を検出することにより、デングウイルス感染における臨床的感度を上げることができると考えられる。
また、この血中濃度パターンは、初回感染の場合と2回目の感染の場合とでは異なり、2回目感染例では感染初期からIgG抗体の陽性率が高い。したがって、感染初期におけるIgG抗体陽性は、2回目感染であることを示唆する有用な情報となり得る。
本品は、特別な装置や技術を必要とせず、簡便な操作で短時間にデングウイルスNS1抗原、抗デングウイルスIgM抗体及び抗デングウイルスIgG抗体を同時に検出できる試薬であり、さまざまな臨床現場でのデングウイルス感染の診断の補助として有用である。
臨床性能試験成績
医療機関受診時にデング熱が疑われた患者169例(171検体)について、本品及び対照法で検査を行い、結果を比較した。169例中デング熱と診断されたのは49例(51検体)、デング熱以外と診断されたのは120例であった。
1)臨床的感度・特異度
上記の患者検体を本品で測定したところ、臨床的感度及び特異度はそれぞれ100%であった。
| デング熱 | 非デング熱 | 合計 |
本品 | 陽性 | 49 | 0 | 49 |
陰性 | 0 | 120 | 120 |
合計 | 49 | 120 | 169 |
※49例の内訳(IgMのみ陽性1例、IgM及びIgG陽性4例、NS1Ag及びIgM陽性13例、NS1Ag及びIgG陽性1例、NS1Ag及び抗体全て陽性3例、NS1Agのみ陽性27例)
全体正診率:100%(169/169)
感度:100%(49/49)
特異度:100%(120/120)
なお、デングウイルスNS1抗原、IgM抗体及びIgG抗体別の結果については下記のとおりであった。
| デング熱 | 非デング熱 | 合計 |
本品 (NS1Ag) | 陽性 | 44※ | 0 | 44 |
陰性 | 5 | 120 | 125 |
合計 | 49 | 120 | 169 |
※44例の内訳(NS1Agのみ陽性28例、NS1Ag及びIgG陽性1例、NS1Ag及びIgM陽性12例、NS1Ag及び抗体陽性3例)
全体正診率:97.0%(164/169)
感度:89.8%(44/49)
特異度:100% (120/120)
| デング熱 | 非デング熱 | 合計 |
本品 (IgM) | 陽性 | 21※ | 0 | 21 |
陰性 | 28 | 120 | 148 |
合計 | 49 | 120 | 169 |
※21例の内訳(IgMのみ陽性1例、IgM及びIgG陽性4例、NS1Ag及びIgM陽性13例、NS1Ag及び抗体全て陽性3例)
全体正診率: 83.4%(141/169)
感度: 42.9%(21/49)
特異度: 100% (120/120)
| デング熱 | 非デング熱 | 合計 |
本品 (IgG) | 陽性 | 8※ | 0 | 8 |
陰性 | 41 | 120 | 161 |
合計 | 49 | 120 | 169 |
※8例の内訳(IgM及びIgG陽性4例、NS1Ag及びIgG陽性1例、NS1Ag及び抗体全て陽性3例)
全体正診率:75.7% (128/169)
感度:16.3% (8/49)
特異度: 100% (120/120)
2)対照法との相関性(デングウイルスNS1抗原)
(1) ELISA法との相関性
陽性一致率:93.8%(45/48)
陰性一致率:100%(123/123)
全体一致率:98.2%(168/171)
(2) PCR法との相関性
陽性一致率:94.1%(32/34)
陰性一致率:91.1%(123/135)
全体一致率:91.7%(155/169)
3) 発症後の日数別の結果
発症後の日数 | 検体数 | 陽性検体数(%) |
IgG 抗体 | IgM 抗体 | 抗体 計※ | NS1 抗原 | 抗原 抗体※ |
1〜3 | 25 | 0(0) | 1(4.0) | 0 | 25 | 0 |
4〜7 | 20 | 4(20) | 15(75) | 0 | 25 | 0 |
1〜7計 | 45 | 4(8.9) | 16(35.6) | 0 | 25 | 0 |
8〜14 | 4 | 2(50) | 3(75) | 0 | 25 | 0 |
15〜21 | 2 | 2(100) | 2(100) | 2(100) | 0(0) | 2(100) |
※抗デングウイルスIgG抗体もしくはIgM抗体が陽性
※※デングウイルスNS1抗原、抗デングウイルスIgG抗体、IgM抗体のいずれかが陽性
参考:外国製造所による評価試験結果
1)デングウイルスNS1抗原検出感度及び特異性
感度: 92.4%(109/118)
特異性: 98.4%(189/192)
2)抗デングウイルスIgG/IgM抗体におけるELISA法との相関性
陽性一致率:113/120(94.2%)
陰性一致率:212/220(96.4%)
全体一致率:325/340(95.6%)
3)発症後の期間毎に分類した検体における検討結果
| 発症後の日数 | 検体数 | 陽性検体数(%) |
抗原 抗体※ | NS1 抗原 | IgM 抗体 | IgG 抗体 |
初回感染 | 1〜7 | 52 | 49 | 43 | 21 | 9 |
8〜14 | 30 | 30 | 15 | 30 | 26 |
15〜21 | 36 | 36 | 5 | 36 | 35 |
2回感染 | 1〜7 | 32 | 32 | 24 | 8 | 24 |
8〜14 | 34 | 34 | 14 | 18 | 34 |
15〜21 | 42 | 42 | 3 | 24 | 42 |
※デングウイルスNS1抗原、抗デングウイルスIgG抗体、IgM抗体のいずれかが陽性
性能
性能
1)感度試験
デングウイルスNS1抗原陽性管理検体、抗デングウイルスIgG抗体陽性管理検体及び抗デングウイルスIgG/IgM抗体陽性管理検体※を試験するとき、それぞれデングウイルスNS1抗原陽性、抗デングウイルスIgG抗体陽性、及び抗デングウイルスIgG/IgM抗体陽性を示す。
2)正確性試験
デングウイルスNS1抗原陽性管理検体、抗デングウイルスIgG抗体陽性管理検体及び抗デングウイルスIgG/IgM抗体陽性管理検体を試験するとき、それぞれデングウイルスNS1抗原陽性、抗デングウイルスIgG抗体陽性及び抗デングウイルスIgG/IgM抗体陽性を示す。
デングウイルスNS1抗原陰性管理検体及び抗デングウイルスIgG/IgM抗体陰性管理検体※※を試験するとき、すべて陰性を示す。
3)同時再現性試験
デングウイルスNS1抗原陽性管理検体、抗デングウイルスIgG抗体陽性管理検体、抗デングウイルスIgG/IgM抗体陽性管理検体、デングウイルスNS1抗原陰性管理検体及び抗デングウイルスIgG/IgM陰性管理検体を3回繰り返し試験するとき、陽性管理検体はすべて陽性を示し、陰性管理検体は全て陰性を示す。
※ 抗デングウイルスIgG抗体及び抗デングウイルスIgM抗体のどちらも陽性である管理検体
※※抗デングウイルスIgG抗体及び抗デングウイルスIgM抗体のどちらも陰性である管理検体
4)最小検出感度(例示)
デングウイルスNS1抗原の最小検出感度
血清型1: 1.93×101.327 TCID50/mL
血清型2: 2.00×102.14 TCID50/mL
血清型3: 1.48×102.12 TCID50/mL
血清型4: 2.54×101.69 TCID50/mL
TCID50/mL:Median tissue culture infectious dose(50%感染量)
抗デングウイルスIgG/IgM抗体については濃度を規定する標準品が存在していないため、最小検出感度の確認は困難である。
較正用基準物質
デングウイルスNS1抗原については、下記のウイルス株から調製した自家管理検体を較正用基準物質とする。
デングウイルスNS1抗原 | 供給元 | カタログNo. | 株 | 濃度 TCID50/mL |
血清型1 |
ATCC | VR1254 | Hawaii | 3.95x106.327 |
血清型2 | VR1584 | NGC-2 | 4.1x107.14 |
血清型3 | VR1256 | H87 | 1.9x106.12 |
血清型4 | Colombia Universidad Del Norte | NCBI 408871 | Dominica/ 814669/ 1981 | 1.3x105.69 |
抗デングウイルスIgG/IgM抗体については、陽性プール血清から調製した自家管理検体を較正用基準物質とする。
抗デングウイルスIgG抗体については、抗デングウイルスNS1抗原マウスモノクローナル抗体をヒトIgG抗体に結合させたものを調製した自家管理検体を較正用基準物質とする。
血清/全血検体の相関性
デングウイルスNS1抗原陽性検体の測定結果
デングウイルスNS1抗原陰性検体の測定結果
抗デングウイルスIgG/IgM抗体陽性検体の判定結果
抗デングウイルスIgG/IgM抗体陰性検体の判定結果
使用上又は取扱い上の注意
取扱い上(危険防止)の注意
1)検体を取扱うときは感染の危険性を考慮して使い捨て手袋を着用するなどじゅうぶん注意すること。
2)展開液は保存剤としてアジ化ナトリウムを含むので、目、粘膜などにつかないように注意し、万一付着した場合には、水でじゅうぶん洗い流し、必要があれば医師の手当てを受けること。
3)検体の採取及び取扱い時に、検体が飛散したりこぼれたりした場合には、すぐに消毒用アルコール又は次亜塩素酸ナトリウム(有効塩素濃度1,000ppm)を用い処理すること。
使用上の注意
1)本キットは、デングウイルス抗原及び抗体の検出試薬であり、定量目的には使用しないこと。
2)本キットを分解して使用しないこと。
3)本キットを直射日光や熱にあてないこと。
4)本キットは1〜30℃で保存し、外箱に表示の使用期限内に使用すること。
5)アルミ袋は使用直前まで開封しないこと。
6)アルミ袋が破損したもの、シールされていないものは使用しないこと。
7)展開液は、開封後は速やかに密封して貯蔵方法に従い保存し、できるだけ早く使用すること。
8)テストデバイスの判定領域を直接手で触らないこと。
9)操作手順は、操作方法に従って行うこと。
10)異なる製造番号のキット中の試薬は組み合わせて、また展開液は混ぜて使用しないこと。
11)開封後、長時間放置したテストデバイスは、使用しないこと。
12)テストデバイスを再使用しないこと。
廃棄上の注意
1)展開液には保存剤としてアジ化ナトリウムが含まれているので廃棄の際は、大量の水とともに流すこと。
2)使用済みのテストデバイスや検体に接触した器具などは感染の危険があるものとして、オートクレーブ(121℃、20分以上)などで滅菌するか、又は次亜塩素酸ナトリウム(有効塩素濃度1,000ppm)に1時間以上浸すなどの処理をすること。
3)使用後の本キットを廃棄する場合には、廃棄物に関する規定に従って医療廃棄物又は産業廃棄物など区別して処理すること。
貯蔵方法、有効期間
貯蔵方法
室温(1〜30℃)に保存
有効期間*
24箇月(使用期限は外箱に記載)
包装単位
10テスト用
主要文献
主要文献
1) Makino Y. et al.: Studies on serological cross-reaction in sequential flavivirus infections. Microbiol. Immunol., 38(12), 951-955 (1994).
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製造販売業者の氏名又は名称及び住所
氏名又は名称(製造販売業の種別)**
**アボット ダイアグノスティクス メディカル株式会社
体外診断用医薬品製造販売業
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