【記述項目】 |
一般的名称 |
手術用ロボット手術ユニット
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販売名 |
da Vinci サージカルシステム
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製造販売業者名 |
インテュイティブサージカル合同会社
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購入年 |
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事例の具体的な内容 |
胃GISTに対してロボット支援下腹腔鏡胃部分切除術を希望され入院。8時に手術となり入室した。麻酔導入した時点で機器(da Vinci S)のトラブルが発生した。手術としてファーストポート挿入のみであったため、ご家族に説明の上、一旦手術中止し、麻酔の覚醒を待って10時50分帰室した。機器のトラブル時に術者より家族(妻・娘)へ、1.ロボット修理完了後、もしくは、もう一台のロボット手術(da Vinci Si)が終了するのを待って夕方から実施する。その際、麻酔を一度覚ますことになる。2.日を改めて行う。3.このまま通常の腹腔鏡で行う。以上の説明に対し、日を改めるよりも今日手術してほしい。ロボットは本人が希望していたので夕方まで待って手術をします。とのことであった。今回、トラブルが発生したda Vinci Sは業者が早急に対応し、原因解明と修理を15時までに終了した。もう一台の他科が使用していたda Vinci Siはまだ手術が終わっておらず、直ったばかりのda Vinci Sで手術を行う意向であったが、手術部長、病院長との協議の上、da Vinci Siで行うことになり、他科の手術が終了した後、da Vinci Siを移動させて手術を開始した。
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事例が発生した背景・要因 |
2台の手術支援ロボットを保有し、トラブル発生時には1台をバックアップ機械としていたが、機械故障の際の具体的対応方法を定めておらず、泌尿器科も同時にロボット手術を行っていた。
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実施した、若しくは考えられる改善策 |
1.ロボット手術の機械トラブル発生時の院内ルールの作成⇒手術部委員会で検討。
2.1に応じた患者説明の徹底⇒手術同意書の内容構成の検討及び審査。
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