【記述項目】 |
一般的名称 |
皮下用ポート及びカテーテル
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販売名 |
バード X-ポートisp
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製造販売業者名 |
株式会社メディコン
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購入年 |
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事例の具体的な内容 |
定期受診のポートフラッシュにて逆血なし、ポート部の腫脹あり。主治医が胸部単純を撮影した所、カテーテル断裂を認めた。断裂部分は鎖骨下ではなく、本人へ確認したところ7月末に引っ越し作業のため、1人で重い荷物を運んだりしたとのこと。緊急入院とし、放射線科に依頼してカテーテルを抜去して頂いた。局麻下にポートを摘出し、退院。今後も外来で抗がん剤治療を継続予定。
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事例が発生した背景・要因 |
再発後、CVポートより化学療法を施行、その後は経口抗癌剤での治療を行い病状が落ち着いていた患者。前主治医はCVポート抜去について相談したが患者の強い希望で留置したままとなっている。病状評価のため定期的なCTを施行されており今回発症時まで特にトラブルはなかった。また、事象発生日より数日前に引越しがあり、上肢を酷使することによる断裂のリスクは主治医より説明されていた。今回は生食フラッシュ時に異常に気付いており、幸い化学療法中の断裂ではなかったため抗癌剤漏出の危険は回避できた。
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実施した、若しくは考えられる改善策 |
院内マニュアルを再確認し、胸写での経過観察を徹底する。基本的に未使用ポートはリスク回避目的で抜去が好ましいが、再発患者の場合は病状が刻々と変化するため抜去のタイミングが難しい。未使用ポートを長期に留置するリスクや負荷時の断裂リスクを患者、医師ともに注意することが大切と考える。
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