事例報告内容
【記述項目】
一般的名称
販売名 無影灯 アンジェニュー
製造販売業者名 ALM
購入年
事例の具体的な内容 子宮頸癌に対する手術準備準備中であった。、視野を調整している際に、手術室の無影灯のアーム部分が接合部分で折れた。幸い、執刀医が無影灯を支え、患者の上に落下するというようなことはなく、患者にも影響はなかった。無影灯は1994年に購入されたものであり、金属疲労の可能性はあるものの、交換時期は明確ではなく、今後同様の機材もあることから検討し管理、検証を行う。
事例が発生した背景・要因 無影灯自体は1994年納入されたものであり、機器自体の耐用年数の問題があると思われるが、明確なものはなく、多くの病院で同様の使用方法がなされているのが実情である。アームの溶接され、カバーされている部分が破損しており、管球交換の際確認は受けているが、レントゲン等の精密検査は施行されていない。今後、アーム部分の劣化等につき精査予定である。
実施した、若しくは考えられる改善策 上記記載したが、現在同様の無影灯が複数存在し、近日交換予定リストには入っていた。 一般的な耐用年数は超えているものと判断なするが、現実的な使用期限を考慮し、不良品であったか否かを検証予定である。 ただし、当時の製造メーカーは存在せず、代理店にその責任を請うのは困難かと考えている。

事例検討結果
事例検討結果 当該事象について企業から薬事法に基づく不具合報告が行なわれており、海外製造元の検証の結果、破損の原因は16年以上の使用によりジョイント部に繰り返しの機械的負荷が加わったことによる溶接部の脆弱化とのことであり、当該機器については修理が完了している。 なお、同製品を取扱っていた企業は、現在、存在していないが、後継機種を取扱う他の企業によりメンテナンス等が継続されているところ。