事例報告内容
【記述項目】
一般的名称
販売名 内視鏡洗浄機ESR-100
製造販売業者名 富士フィルム
購入年
事例の具体的な内容 内視鏡洗浄消毒機ESR-100を設置し稼働開始した。稼動開始2週間後の朝の試運転時に洗浄機からの水漏れに看護助手が気付いた。業者に連絡し業者が点検したことで設置時に内視鏡の送気送水管路に洗浄消毒液を送り込むための配管が、接続ミスにより誤接続された。正しくは青の送気側に洗浄チューブが接続されるべきところを、赤の吸引側に洗浄チューブが接続されていた。また、正しくは赤の吸引側がキャップ止めされるべきところを、青の送気側がキャップ止めとなっていた。このことにより、送気送水管路の洗浄消毒が不十分となり交差感染の恐れが出た。
事例が発生した背景・要因 当院での試用が初回であり、組み立てる業者の経験がなかった。 設計図との確認を怠った。 業者から内視鏡関係者への報告が翌日になったことと、報告を受けてこの洗浄機の作動は中止したが、設置後消毒したファイバーの使用をすぐに中止にしなかった。
実施した、若しくは考えられる改善策 誤配管を防止する対策、誤配管を検出する対策を業者が検討する。 院内での事故発生時の報告体制の強化。

事例検討結果
事例検討結果 当該事象について企業から薬事法に基づく不具合報告が行なわれており、当該企業が内視鏡洗浄装置を設置する際に配管を誤ったために内視鏡送気送水管路に洗浄液及び消毒液が供給されず、洗浄・消毒不足となったものである。 当該企業においては、当該事象を受け、設置業者による誤配管を防止するために色分け等により接続部が容易に認識できるように対策を講じたところ。