事例報告内容
【記述項目】
《関連した薬剤》
一般名 エスゾピクロン
販売名 ルネスタ錠1mg/ルネスタ錠2mg/ルネスタ錠3mg
剤型
規格単位(含有量、濃度) 1mg/2mg/3mg
製造販売業者名 エーザイ株式会社
事例の具体的な内容 処置室で20時の内服薬を準備し、患者のオーバーテーブルに20時に内服するよう説明した。20時10分頃に訪室すると、他薬剤(スタレボ、ネオドパストン)の空き容器は薬剤ケースに入っていたが、ルネスタのみ見当たらなかった。本人より後で内服しようと別にしておいたとのことであり、ベッドサイドを探すが見当たらなかった。20時30分頃、ナースコールがあり携帯のメモで「何を思ったかケースごと薬剤を飲んだかもしれない」とのことであった。胸部に違和感があり、当直医に報告し胸部CTを施行した。CT上で異物が見られ、緊急内視鏡を施行した。食道上部にPTPシートを認め、回収した。食道部に微小出血があるも違和感は消失した。夜間は禁飲食とし、翌日より食事開始の指示を得た。
事例が発生した背景・要因 ・意識レベル清明と判断したがパーキンソン症候群に対し薬剤調整中であり、認知の変動の可能性が高かった。 ・以前より、内服薬をテーブルに置いていたため当日の意識状況や、指先の動きを確認しなかった。
実施した、若しくは考えられる改善策 ・パーキンソン症候群は意識レベルや体動の変化が多いため、内服薬は看護師の目の前で飲むようにする。 ・内服が看護師管理である場合は、内服時間に持参するようにする。

事例検討結果
事例検討結果 平成22年9月15日付医政総発0915第2号・薬食総発0915第5号・薬食安発0915第1号連名通知「PTP包装シート誤飲防止対策について(医療機関及び薬局への注意喚起及び周知徹底依頼)」により、医療機関等に注意喚起等しているところである。 また、平成22年9月15日付薬食安発0915第3号「PTP包装シート誤飲防止対策について」により、製造販売業者に対しても、PTP包装シートの改良、改善の研究開発の継続を依頼している。