事例報告内容
【記述項目】
《関連した薬剤》
一般名 メトトレキサート
販売名 リウマトレックスカプセル2mg
剤型 カプセル
規格単位(含有量、濃度) 2mg
製造販売業者名 ファイザー株式会社
事例の具体的な内容 患者はリウマトレックスを7日間連日服用した。レミケード投与のため連日投与7日目に予定入院したが、入院後、発熱性好中球減少及び汎血球減少が認められ、この原因検索中にリウマトレックスの過剰内服が判明した。
事例が発生した背景・要因 服薬方法が患者に正しく理解されていなかった。入院時に持参薬を確認したところ、他の薬剤に関しても内服状況がバラバラであり、アドヒアランスが不良な患者であった。別の薬剤の薬袋に7日前の日付からと記載されていたため、ちょうど土曜日であったその日から毎日飲むものと誤解していたようであった。
実施した、若しくは考えられる改善策 リウマトレックスは9週間分処方されていたが、初回投与の場合、正しい服薬習慣が確立されるまでは短期処方とする。 また、薬袋の表記を、週一回服用を強調するよう改め、別に渡す注意文書の「決められた日にだけ服用してください」との記載を薬袋にも表記することにした。薬剤師から別に渡す注意文書には、休薬期間が必要な理由等、より詳細な注意を記載することとした。

事例検討結果
事例検討結果 平成20年8月29日付薬食安発第0829001号通知「抗リウマチ剤メトトレキサート製剤の誤投与(過剰投与)に関する 医療事故防止対策について」、PMDA医療安全情報 No.6「抗リウマチ剤メトトレキサート製剤の誤投与(過剰投与)について」より、医療機関等に注意喚起等しているところである。