事例報告内容
【記述項目】
《関連した薬剤》
一般名
販売名 不明
剤型
規格単位(含有量、濃度)
製造販売業者名 不明
事例の具体的な内容 不明熱で緊急入院し抗生剤治療し入院後1週間で退院予定であった。入院5日目の夕方より左下腹部痛あり、6日目にCT施行したところ、消化管穿孔疑われ緊急開腹手術となった。その結果、小腸穿孔を認め、閉鎖、洗浄を行った。原因は内服薬をPTPシートのまま内服したことによる消化管穿孔との見解。入院後2日間は緊急処方でPTPシートの内服薬が処方されていたが、その後は一包化されたものを使用していた。入院後2日間は1回配り(服薬毎に看護師が配薬)で内服介助しており、看護師がPTPシートから薬剤を取り出したうえで内服させていたため、院内でPTPシートのまま内服させた事実はない。
事例が発生した背景・要因 ・患者が入院前にPTPシートごと内服した可能性が高い。・当該患者を担当した看護師全員が、PTPシートから薬剤を取り出したうえで内服させたと話した。
実施した、若しくは考えられる改善策 ・患者・家族への教育が必要である。・看護師には、1回配りの内服時は必ず目の前で確実に内服したことを確認するよう再周知した。

事例検討結果
事例検討結果 平成22年9月15日付医政総発0915第2号・薬食総発0915第5号・薬食安発0915第1号連名通知「PTP包装シート誤飲防止対策について(医療機関及び薬局への注意喚起及び周知徹底依頼)」により、医療機関等に注意喚起等しているところである。また、平成22年9月15日付薬食安発0915第3号「PTP包装シート誤飲防止対策について」により、製造販売業者に対しても、PTP包装シートの改良、改善の研究開発の継続を依頼している。加えて、令和元年9月11日付事務連絡「内服薬等の包装の誤飲の発生について(情報提供)」が発出されており、継続的な注意喚起がなされているところである。