事例報告内容
【記述項目】
《関連した薬剤》
一般名 ワルファリンカリウム
販売名 ワーファリン錠0.5mg/ワーファリン錠5mg
剤型
規格単位(含有量、濃度) 0.5mg/5mg
製造販売業者名 エーザイ株式会社
事例の具体的な内容 当院初診で、ワーファリンの用量調節中の患者において、前医のワーファリン2.75mg/日(1mg錠×2錠、0.5mg錠×1.5錠)を継続で処方するつもりだったが、誤って9.5mg/日(1mg錠×2錠、5mg錠×1.5錠)で処方した。3週間後、出血傾向のため患者が受診した近医より、疑義照会があり、処方間違いが発覚した。
事例が発生した背景・要因 ・ワーファリン0.5mg錠を処方する際、誤って5mg錠を選択し、処方した。・選択画面上では、少量から上から順に0.5mg、1mg、5mgと表示され、表示方法も[0.5mg]と5mgと誤認防止の工夫がされていたが、気づくことはできなかった。・処方決定時、院外処方箋発行後に、処方内容の確認を行わなかった。
実施した、若しくは考えられる改善策 ・薬剤を処方する際は、5Rに沿って、規格まで注意を払い、選択する。・前医の処方継続する際は、お薬手帳や診療情報提供書の内容と、処方入力画面の薬剤、規格、用法用量を指さし呼称で照合確認する。

事例検討結果
事例検討結果 ワーファリン5mgとワーファリン0.5mgについては、規格取違え事例等が複数報告されていることから、製造販売業者は医療機関へ注意喚起を実施しているところである。