事例報告内容
【記述項目】
《関連した薬剤》
一般名 メトトレキサート
販売名 リウマトレックスカプセル2mg
剤型 カプセル
規格単位(含有量、濃度) 2mg
製造販売業者名 ファイザー株式会社
事例の具体的な内容 左眼緑内障の手術目的で入院の患者。認知の低下があり、内服薬は1回渡しであった。元々関節リウマチにてリウマトレックスを月曜日のみ4錠分2、朝・夕で内服している。入院当日が休日であったため、日勤帯で当直医Aに持参処方のオーダー入力を依頼。その後、お薬手帳を確認しながら分包実施。お薬手帳より、リウマトレックスの内服は、月曜日のみ4錠分2で朝・夕に内服しているとの事であったが、医師のオーダーを確認すると、毎日朝・夕の内服のオーダーであったため、再度医師に連絡し、<月曜日のみ内服>の指示を入れて欲しいと依頼した。オーダーが変更され、リウマトレックス<月曜日に内服>のコメントだけを確認し、再度分包されている薬と処方指示書を確認することなく、新しい処方指示書に差し替えた。翌朝8:30頃、夜勤帯看護師が与薬時に、処方指示書は4錠分1(朝)であるが、分包されているものが4錠分2(朝・夕)であることに気づき、分包間違いが発覚した。その後、医師Bに報告し4錠分2の指示に変更となった。
事例が発生した背景・要因 ・事前にお薬手帳にて確認した用法用量を医師のオーダーした処方指示書と照らし合わせて確認しなかった。・医師は、お薬手帳の用法容量を確認せずオーダーした。
実施した、若しくは考えられる改善策 ・お薬手帳にて確認した用法用量を医師のオーダーした処方指示書を確認する。

事例検討結果
事例検討結果 平成20年8月29日付薬食安発第0829001号通知「抗リウマチ剤メトトレキサート製剤の誤投与(過剰投与)に関する 医療事故防止対策について」、PMDA医療安全情報 No.49「抗リウマチ剤メトトレキサート製剤の誤投与(過剰投与)について(その2)」により、医療機関等に注意喚起等しているところである。