事例報告内容
【記述項目】
《関連した薬剤》
一般名 フロセミド
販売名 フロセミド錠20mg「テバ」
剤型
規格単位(含有量、濃度) 20mg
製造販売業者名 武田テバファーマ株式会社
事例の具体的な内容 患者が朝分の内服薬を内服する際、PTPシートが1つずつ切り離された状態のフロセミド錠20mgを他の薬剤と一緒に内服した。飲み込んだ直後に咽頭痛、強い違和感があり。患者からシートごと飲んでしまったと訴えあり、直ちに医師に報告、胸部CT撮影を実施し喉頭蓋付近にPTPシートの存在が疑われた。緊急で上部内視鏡を施行し、上部食道にPTPシートを認めたため内視鏡を用いてシートを取り出した。食道及び左梨状窩に血腫や裂創があり、止血確認後トロンビン散布をおこなった。同日は絶食とし、経過を観察したが、縦隔炎等の発症は認めなかった。
事例が発生した背景・要因 患者は、治療や内服薬増量、皮膚の発赤疹の出現などで、動揺していた可能性がある。当院では服薬確認をPTPシートの空で行っており、1錠単位でPTPシートが切り離されているため誤飲に繋がっている。
実施した、若しくは考えられる改善策 患者は、治療や内服薬増量、皮膚の発赤疹の出現などで、動揺していた可能性がある。当院では服薬確認をPTPシートの空で行っており、1錠単位でPTPシートが切り離されているため誤飲に繋がっている。

事例検討結果
事例検討結果 平成22年9月15日付医政総発0915第2号・薬食総発0915第5号・薬食安発0915第1号連名通知「PTP包装シート誤飲防止対策について(医療機関及び薬局への注意喚起及び周知徹底依頼)」により、医療機関等に注意喚起等しているところである。 また、平成22年9月15日付薬食安発0915第3号「PTP包装シート誤飲防止対策について」により、製造販売業者に対しても、PTP包装シートの改良、改善の研究開発の継続を依頼している。