事例報告内容
【記述項目】
《関連した薬剤》
一般名 ドセタキセル水和物
販売名 タキソテール注(20mg)/タキソテール注(80mg)
剤型
規格単位(含有量、濃度) 20mg、80mg
製造販売業者名 サノフィ・アベンティス株式会社
事例の具体的な内容 電子カルテでアルコールで皮膚に発赤が出ることを確認し、手術室内にハイポアルコールを置かず、室内や部屋の前に「アルコール禁」と書かれた札を掛けて手術室スタッフの認識の統一を行っていた。術中、タキソテールを投与する指示あり、病棟より手術室へ薬剤を運んだ。腹腔ポートよりタキソテールを2V を溶解液で溶解し生食50mL に混入し注入した。タキソテール付属の溶解液にはエタノールが含まれていたが、溶解時には注射用水であると思い込み、また急ぐように指示されたため確認せず溶解した。タキソテール注入後血圧低下あり、皮膚発赤
事例が発生した背景・要因 薬剤の注意事項を確認しなかった。薬剤の注意事項の表示が目立っていなかった。溶解液がアルコールではなく注射用水と思い込んでいた。
実施した、若しくは考えられる改善策 ・抗がん剤の予備的知識を習得する。 ・アルコール過敏の患者におけるタキソテール調整法について学ぶ。

事例検討結果
事例検討結果 タキソテールの製造販売業者は、添付溶解液にエタノールが含有されることについて、添付文書等で注意喚起を行っているところ。またアルコール過敏症患者の場合の調製法についても情報提供を実施しているところ。