* | 2023年 3月改訂 ( 第1版 ) |
処方箋医薬品 注)
注) 注意―医師等の処方箋により使用すること「抗微生物薬適正使用の手引き」1) を参照し、抗菌薬投与の必要性を判断した上で、本剤の投与が適切と判断される場合に投与すること。
カナマイシンとして、通常成人1日2g(力価)を朝夕1g(力価)ずつ2回筋肉内注射し、週2日使用するか、または1日1g(力価)ずつ週3日使用する。
また必要に応じて局所に投与する。
ただし、高齢者(60歳以上)には1回0.5~0.75g(力価)とし、小児あるいは体重の著しく少ないものにあっては適宜減量する。
なお、原則として他の抗結核薬と併用する。
カナマイシンとして、通常成人1日1~2g(力価)を、小児には1日体重1kgあたり30~50mg(力価)を1~2回に分けて、筋肉内注射する。
また必要に応じて局所に投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。
薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
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腎障害が発現、悪化することがあるので、併用は避けることが望ましい。 腎障害が発生した場合には、投与を中止し、透析療法等適切な処置を行うこと。 |
機序は明確ではないが、併用によりアミノグリコシド系抗生物質の血中への蓄積、近位尿細管上皮の空胞変性が生じるという報告がある。 |
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腎障害及び聴器障害が発現、悪化するおそれがあるので、併用は避けることが望ましい。 |
機序は明確ではないが、併用によりアミノグリコシド系抗生物質の血中濃度の上昇、腎への蓄積が起こるという報告がある。 |
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腎障害及び聴器障害が発現、悪化するおそれがあるので、併用は避けることが望ましい。 |
両薬剤ともに腎毒性、聴器毒性を有するが相互作用の機序は不明。 |
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呼吸抑制があらわれるおそれがある。 呼吸抑制があらわれた場合には、必要に応じ、コリンエステラーゼ阻害剤、カルシウム製剤の投与等の適切な処置を行うこと。 |
両薬剤ともに神経筋遮断作用を有しており、併用によりその作用が増強される。 |
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腎障害が発現、悪化するおそれがある。 |
両薬剤ともに腎毒性を有するが、相互作用の機序は不明。 |
5%以上又は頻度不明 |
0.1~5%未満 |
0.1%未満 |
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腎臓 |
BUN、クレアチニンの上昇、浮腫、蛋白尿、血尿、カリウム等電解質の異常 |
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過敏症注) |
発疹 | ||
ビタミン欠乏症 |
ビタミンK欠乏症状(低プロトロンビン血症、出血傾向等)、ビタミンB群欠乏症状(舌炎、口内炎、食欲不振、神経炎等) |
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注射部位 |
注射局所の疼痛又は硬結 | ||
その他 |
一過性の頭痛、口唇部のしびれ感 |
カナマイシン硫酸塩(Kanamycin Sulfate)
3-Amino-3-deoxy-α-D-glucopyranosyl-(1→6)-[6-amino-6-deoxy-α-D-glucopyranosyl-(1→4)]-2-deoxy-D-streptamine sulfate
C18H36N4O11・xH2SO4
484.50(ただし遊離塩基)
カナマイシン硫酸塩は白色~黄白色の粉末である。
本品は水に極めて溶けやすく、エタノール(99.5)にほとんど溶けない。
KM
10アンプル
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