クラリスロマイシン錠小児用50mg「トーワ」


作成又は改訂年月

※※2021年8月改訂(第17版、禁忌の項等)

※2020年9月改訂(第16版)

日本標準商品分類番号

876149

日本標準商品分類番号等

効能又は効果追加承認年月(最新)
2009年10月

薬効分類名

マクロライド系抗生物質製剤

承認等

販売名
クラリスロマイシン錠小児用50mg「トーワ」

販売名コード

YJコード
6149003F1210

承認・許可番号

承認番号
22500AMX00574
欧文商標名
CLARITHROMYCIN TABLETS FOR PEDIATRIC 50mg “TOWA”

薬価基準収載年月

2013年6月

販売開始年月

2006年7月

使用期限等

貯 法

室温保存

使用期限

外箱に記載

基準名

日本薬局方

クラリスロマイシン錠

規制区分

処方箋医薬品注1)

注1)注意−医師等の処方箋により使用すること

組成

1錠中の有効成分

日局 クラリスロマイシン…50mg(力価)

添加物

リン酸水素Ca水和物、メタケイ酸アルミン酸Mg、ヒドロキシプロピルセルロース、低置換度ヒドロキシプロピルセルロース、軽質無水ケイ酸、ステアリン酸Mg、ヒプロメロース、マクロゴール6000、タルク、酸化チタン

性状

白色のフィルムコーティング錠

識別コード/本体

Tw713

識別コード/包装

Tw713

外形


外形


外形

側面

錠径(mm)

6.1

厚さ(mm)

3.0

質量(mg)

85

一般的名称

クラリスロマイシン錠

禁忌

(次の患者には投与しないこと)

1.
本剤に対して過敏症の既往歴のある患者

2.
※※ピモジド、エルゴタミン含有製剤、スボレキサント、ロミタピドメシル酸塩、タダラフィル(アドシルカ)、チカグレロル、イブルチニブ、アスナプレビル、イバブラジン塩酸塩、ベネトクラクス(再発又は難治性の慢性リンパ性白血病(小リンパ球性リンパ腫を含む)の用量漸増期)、ルラシドン塩酸塩、アナモレリン塩酸塩を投与中の患者(「相互作用」の項参照)

3.
肝臓又は腎臓に障害のある患者で、コルヒチンを投与中の患者(「相互作用」の項参照)

効能・効果

1. 一般感染症

<適応菌種>
本剤に感性のブドウ球菌属、レンサ球菌属、肺炎球菌、モラクセラ(ブランハメラ)・カタラーリス、インフルエンザ菌、レジオネラ属、百日咳菌、カンピロバクター属、クラミジア属、マイコプラズマ属

<適応症>
表在性皮膚感染症、深在性皮膚感染症、リンパ管・リンパ節炎、慢性膿皮症、外傷・熱傷及び手術創等の二次感染、咽頭・喉頭炎、扁桃炎、急性気管支炎、肺炎、肺膿瘍、慢性呼吸器病変の二次感染、感染性腸炎、中耳炎、副鼻腔炎、猩紅熱、百日咳

2. 後天性免疫不全症候群(エイズ)に伴う播種性マイコバクテリウム・アビウムコンプレックス(MAC)症

<適応菌種>
本剤に感性のマイコバクテリウム・アビウムコンプレックス(MAC)

<適応症>
後天性免疫不全症候群(エイズ)に伴う播種性マイコバクテリウム・アビウムコンプレックス(MAC)症

※効能・効果に関連する使用上の注意

咽頭・喉頭炎、扁桃炎、急性気管支炎、感染性腸炎、中耳炎、副鼻腔炎への使用にあたっては、「抗微生物薬適正使用の手引き」1)を参照し、抗菌薬投与の必要性を判断した上で、本剤の投与が適切と判断される場合に投与すること。

用法・用量

1. 一般感染症
通常、小児にはクラリスロマイシンとして1日体重1kgあたり10〜15mg(力価)を2〜3回に分けて経口投与する。

レジオネラ肺炎に対しては、1日体重1kgあたり15mg(力価)を2〜3回に分けて経口投与する。

なお、年齢、症状により適宜増減する。

2. 後天性免疫不全症候群(エイズ)に伴う播種性マイコバクテリウム・アビウムコンプレックス(MAC)症
通常、小児にはクラリスロマイシンとして1日体重1kgあたり15mg(力価)を2回に分けて経口投与する。

なお、年齢、症状により適宜増減する。

用法・用量に関連する使用上の注意

1.
本剤の使用にあたっては、耐性菌の発現等を防ぐため、原則として感受性を確認し、疾病の治療上必要な最小限の期間の投与にとどめること。

2.
一般感染症において、小児の1日投与量は成人の標準用量(1日400mg)を上限とすること。

3.
免疫不全など合併症を有さない軽症ないし中等症のレジオネラ肺炎に対し、1日400mg分2投与することにより、通常2〜5日で症状は改善に向う。症状が軽快しても投与は2〜3週間継続することが望ましい。また、レジオネラ肺炎は再発の頻度が高い感染症であるため、特に免疫低下の状態にある患者などでは、治療終了後、更に2〜3週間投与を継続し症状を観察する必要がある。なお、投与期間中に症状が悪化した場合には、速やかにレジオネラに有効な注射剤(キノロン系薬剤など)への変更が必要である。

4.
後天性免疫不全症候群(エイズ)に伴う播種性マイコバクテリウム・アビウムコンプレックス(MAC)症の治療に用いる場合、国内外の最新のガイドライン2)等を参考に併用療法を行うこと。

5.
後天性免疫不全症候群(エイズ)に伴う播種性MAC症の治療に用いる場合、臨床的又は細菌学的な改善が認められた後も継続投与すべきである。

使用上の注意

慎重投与

(次の患者には慎重に投与すること)

1.
他のマクロライド系薬剤に対して過敏症の既往歴のある患者

2.
肝機能障害のある患者[肝機能障害を悪化させることがある。(「副作用」の項参照)]

3.
腎機能障害のある患者[血中濃度が上昇するおそれがある。(「相互作用」の項参照)]

4.
心疾患のある患者、低カリウム血症のある患者[QT延長、心室頻拍(Torsades de pointesを含む)、心室細動を起こすことがある。(「副作用」の項参照)]

5.
高齢者(「高齢者への投与」の項参照)

相互作用

相互作用の概略

本剤は、肝代謝酵素チトクロームP450(CYP)3A阻害作用を有することから、CYP3Aで代謝される薬剤と併用したとき、併用薬剤の代謝が阻害され血中濃度が上昇する可能性がある。また、本剤は、P-糖蛋白質に対する阻害作用を有することから、P-糖蛋白質を介して排出される薬剤と併用したとき、併用薬剤の排出が阻害され血中濃度が上昇する可能性がある。一方、本剤はCYP3Aによって代謝されることから、CYP3Aを阻害する薬剤と併用したとき、本剤の代謝が阻害され未変化体の血中濃度が上昇する可能性があり、また、CYP3A4を誘導する薬剤と併用したとき、本剤の代謝が促進され未変化体の血中濃度が低下する可能性がある。

併用禁忌

(併用しないこと)

1.

薬剤名等
ピモジド
 オーラップ

臨床症状・措置方法
QT延長、心室性不整脈(Torsades de pointesを含む)等の心血管系副作用が報告されている。

機序・危険因子
本剤のCYP3Aに対する阻害作用により、上記薬剤の代謝が阻害され、それらの血中濃度が上昇する可能性がある。

2.

薬剤名等
エルゴタミン(エルゴタミン酒石酸塩、ジヒドロエルゴタミンメシル酸塩)含有製剤
 クリアミン

臨床症状・措置方法
血管攣縮等の重篤な副作用を起こすおそれがある。

機序・危険因子
本剤のCYP3Aに対する阻害作用により、上記薬剤の代謝が阻害され、それらの血中濃度が上昇する可能性がある。

3.

薬剤名等
スボレキサント
 ベルソムラ

臨床症状・措置方法
スボレキサントの血漿中濃度が顕著に上昇し、その作用が著しく増強するおそれがある。

機序・危険因子
本剤のCYP3Aに対する阻害作用により、上記薬剤の代謝が阻害され、それらの血中濃度が上昇する可能性がある。

4.

薬剤名等
ロミタピドメシル酸塩
 ジャクスタピッド

臨床症状・措置方法
ロミタピドメシル酸塩の血中濃度が著しく上昇するおそれがある。

機序・危険因子
本剤のCYP3Aに対する阻害作用により、上記薬剤の代謝が阻害され、それらの血中濃度が上昇する可能性がある。

5.

薬剤名等
タダラフィル
 アドシルカ

臨床症状・措置方法
上記薬剤のクリアランスが高度に減少し、その作用が増強するおそれがある。

機序・危険因子
本剤のCYP3Aに対する阻害作用により、上記薬剤の代謝が阻害され、それらの血中濃度が上昇する可能性がある。

6.

薬剤名等
チカグレロル
 ブリリンタ

臨床症状・措置方法
チカグレロルの血漿中濃度が著しく上昇するおそれがある。

機序・危険因子
本剤のCYP3Aに対する阻害作用により、上記薬剤の代謝が阻害され、それらの血中濃度が上昇する可能性がある。

7.

薬剤名等
イブルチニブ
 イムブルビカ

臨床症状・措置方法
イブルチニブの血中濃度が上昇し、その作用が増強するおそれがある。

機序・危険因子
本剤のCYP3Aに対する阻害作用により、上記薬剤の代謝が阻害され、それらの血中濃度が上昇する可能性がある。

8.

薬剤名等
アスナプレビル
 スンベプラ
 ジメンシー

臨床症状・措置方法
アスナプレビルの血中濃度が上昇し、肝臓に関連した副作用が発現、重症化するおそれがある。

機序・危険因子
本剤のCYP3Aに対する阻害作用により、上記薬剤の代謝が阻害され、それらの血中濃度が上昇する可能性がある。

9.

薬剤名等
イバブラジン塩酸塩
 コララン

臨床症状・措置方法
過度の徐脈があらわれることがある。

機序・危険因子
本剤のCYP3Aに対する阻害作用により、上記薬剤の代謝が阻害され、それらの血中濃度が上昇する可能性がある。

10.

薬剤名等
※※ベネトクラクス(再発又は難治性の慢性リンパ性白血病(小リンパ球性リンパ腫を含む)の用量漸増期)
 ベネクレクスタ

臨床症状・措置方法
腫瘍崩壊症侯群の発現が増強するおそれがある。

機序・危険因子
本剤のCYP3Aに対する阻害作用により、上記薬剤の代謝が阻害され、それらの血中濃度が上昇する可能性がある。

11.

薬剤名等
※※ルラシドン塩酸塩
 ラツーダ

臨床症状・措置方法
※※ルラシドン塩酸塩の血中濃度が上昇し、作用が増強するおそれがある。

機序・危険因子
本剤のCYP3Aに対する阻害作用により、上記薬剤の代謝が阻害され、それらの血中濃度が上昇する可能性がある。

12.

薬剤名等
※※アナモレリン塩酸塩
 エドルミズ

臨床症状・措置方法
※※アナモレリン塩酸塩の血中濃度が上昇し、副作用の発現が増強するおそれがある。

機序・危険因子
本剤のCYP3Aに対する阻害作用により、上記薬剤の代謝が阻害され、それらの血中濃度が上昇する可能性がある。

併用注意

(併用に注意すること)

1. 薬剤名等
ジゴキシン

臨床症状・措置方法
嘔気、嘔吐、不整脈等が報告されているので、ジゴキシンの血中濃度の推移、自覚症状、心電図等に注意し、異常が認められた場合には、投与量を調節するなどの適切な処置を行うこと。

機序・危険因子
本剤の腸内細菌叢に対する影響により、ジゴキシンの不活化が抑制されるか、もしくはP-糖蛋白質を介したジゴキシンの輸送が阻害されることにより、その血中濃度が上昇する。

2. 薬剤名等
スルホニル尿素系血糖降下剤
 グリベンクラミド
 等

臨床症状・措置方法
低血糖(意識障害に至ることがある)が報告されているので、異常が認められた場合には、投与を中止し、ブドウ糖の投与等の適切な処置を行うこと。

機序・危険因子
機序は明確ではないが、本剤との併用により、上記薬剤の血中濃度が上昇する可能性がある。

3. 薬剤名等
カルバマゼピン
テオフィリン
アミノフィリン水和物
シクロスポリン
タクロリムス水和物
エベロリムス

臨床症状・措置方法
上記薬剤の血中濃度上昇に伴う作用の増強等の可能性があるので、上記薬剤の血中濃度の推移等に注意し、異常が認められた場合には、投与量の調節や中止等の適切な処置を行うこと。

機序・危険因子
本剤のCYP3Aに対する阻害作用により、上記薬剤の代謝が阻害される。

4. 薬剤名等
アトルバスタチン
カルシウム水和物
シンバスタチン
ロバスタチン
(国内未承認)

臨床症状・措置方法
上記薬剤の血中濃度上昇に伴う横紋筋融解症が報告されているので、異常が認められた場合には、投与量の調節や中止等の適切な処置を行うこと。
腎機能障害のある患者には特に注意すること。

機序・危険因子
本剤のCYP3Aに対する阻害作用により、上記薬剤の代謝が阻害される。

5. 薬剤名等
コルヒチン

臨床症状・措置方法
コルヒチンの血中濃度上昇に伴う中毒症状(汎血球減少、肝機能障害、筋肉痛、腹痛、嘔吐、下痢、発熱等)が報告されているので、異常が認められた場合には、投与量の調節や中止等の適切な処置を行うこと。
なお、肝臓又は腎臓に障害のある患者で、コルヒチンを投与中の患者には、本剤を併用しないこと。

機序・危険因子
本剤のCYP3Aに対する阻害作用により、上記薬剤の代謝が阻害される。

6. 薬剤名等
ベンゾジアゼピン系薬剤
 CYP3Aで代謝される薬剤
トリアゾラム
ミダゾラム

非定型抗精神病薬
 CYP3Aで代謝される薬剤
クエチアピンフマル酸塩

ジソピラミド
トルバプタン
エプレレノン
エレトリプタン臭化水素酸塩
カルシウム拮抗剤
 CYP3Aで代謝される薬剤
ニフェジピン
ベラパミル塩酸塩

リオシグアト
ジエノゲスト
ホスホジエステラーゼ5阻害剤
 シルデナフィル
 クエン酸塩
 タダラフィル
シアリス
ザルティア
 等
クマリン系抗凝血剤
 ワルファリンカリウム
ドセタキセル水和物
※※アベマシクリブ
オキシコドン塩酸塩水和物
フェンタニル/フェンタニルクエン酸塩

臨床症状・措置方法
上記薬剤の血中濃度上昇に伴う作用の増強等の可能性があるので、異常が認められた場合には、投与量の調節や中止等の適切な処置を行うこと。
なお、トルバプタンにおいては、本剤との併用は避けることが望ましいとされており、やむを得ず併用する場合においては、トルバプタンの用量調節を特に考慮すること。

機序・危険因子
本剤のCYP3Aに対する阻害作用により、上記薬剤の代謝が阻害される。

7. 薬剤名等
※※ベネトクラクス(再発又は難治性の慢性リンパ性白血病(小リンパ球性リンパ腫を含む)の維持投与期、急性骨髄性白血病

臨床症状・措置方法
ベネトクラクスの副作用が増強するおそれがあるので、ベネトクラクスを減量するとともに、患者の状態を慎重に観察すること。

機序・危険因子
本剤のCYP3Aに対する阻害作用により、上記薬剤の代謝が阻害される。

8. 薬剤名等
抗凝固剤
 CYP3Aで代謝され、P-糖蛋白質で排出される薬剤
アピキサバン
リバーロキサバン
 
 P-糖蛋白質で排出される薬剤
ダビガトランエテキシラート
エドキサバントシル酸塩水和物

臨床症状・措置方法
上記薬剤の血中濃度上昇に伴う作用の増強等の可能性があるので、異常が認められた場合には、投与量の調節や中止等の適切な処置を行うこと。

機序・危険因子
本剤のCYP3A及びP-糖蛋白質に対する阻害作用により、上記薬剤の代謝及び排出が阻害される。

9. 薬剤名等
抗凝固剤
 CYP3Aで代謝され、P-糖蛋白質で排出される薬剤
アピキサバン
リバーロキサバン
 
 P-糖蛋白質で排出される薬剤
ダビガトランエテキシラート
エドキサバントシル酸塩水和物

臨床症状・措置方法
上記薬剤の血中濃度上昇に伴う作用の増強等の可能性があるので、異常が認められた場合には、投与量の調節や中止等の適切な処置を行うこと。

機序・危険因子
本剤のP-糖蛋白質に対する阻害作用により、上記薬剤の排出が阻害される。

10. 薬剤名等
イトラコナゾール
HIVプロテアーゼ阻害剤
 リトナビル
 等

臨床症状・措置方法
本剤の未変化体の血中濃度上昇による作用の増強等の可能性がある。
また、イトラコナゾールの併用においては、イトラコナゾールの血中濃度上昇に伴う作用の増強等の可能性がある。
異常が認められた場合には、投与量の調節や中止等の適切な処置を行うこと。

機序・危険因子
本剤と上記薬剤のCYP3Aに対する阻害作用により、相互に代謝が阻害される。

11. 薬剤名等
リファブチン
エトラビリン

臨床症状・措置方法
上記薬剤の血中濃度上昇に伴う作用の増強等の可能性がある。
また、本剤の未変化体の血中濃度が低下し、活性代謝物の血中濃度が上昇し、本剤の作用が減弱する可能性がある。
異常が認められた場合には、投与量の調節や中止等の適切な処置を行うこと。

機序・危険因子
本剤のCYP3Aに対する阻害作用により、上記薬剤の代謝が阻害される。
また、上記薬剤のCYP3A4に対する誘導作用により、本剤の代謝が促進される。

12. 薬剤名等
リファンピシン
エファビレンツ
ネビラピン

臨床症状・措置方法
本剤の未変化体の血中濃度が低下し、活性代謝物の血中濃度が上昇する可能性がある。本剤の作用が減弱する可能性があるので、投与量の調節や中止等の適切な処置を行うこと。

機序・危険因子
上記薬剤のCYP3A4に対する誘導作用により、本剤の代謝が促進される。

副作用

副作用等発現状況の概要

本剤は使用成績調査等の副作用発現頻度が明確となる調査を実施していない。

重大な副作用(頻度不明)

1. ショック、アナフィラキシー:ショック、アナフィラキシー(呼吸困難、痙攣、発赤等)を起こすことがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には、投与を中止し、適切な処置を行うこと。
2. QT延長、心室頻拍(Torsades de pointesを含む)、心室細動:QT延長、心室頻拍(Torsades de pointesを含む)、心室細動があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には、投与を中止し、適切な処置を行うこと。なお、QT延長等の心疾患のある患者、低カリウム血症のある患者においては特に注意すること。(「慎重投与」の項参照)
3. 劇症肝炎、肝機能障害、黄疸、肝不全:劇症肝炎、AST(GOT)、ALT(GPT)、γ-GTP、LDH、Al-Pの上昇等を伴う肝機能障害、黄疸、肝不全があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には、投与を中止し、適切な処置を行うこと。
4. 血小板減少、汎血球減少、溶血性貧血、白血球減少、無顆粒球症:血小板減少、汎血球減少、溶血性貧血、白血球減少、無顆粒球症があらわれることがあるので、定期的に検査を行うなど観察を十分に行い、異常が認められた場合には、投与を中止し、適切な処置を行うこと。
5. 中毒性表皮壊死融解症(Toxic Epidermal NecrolysisTEN)、皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)、多形紅斑:中毒性表皮壊死融解症、皮膚粘膜眼症候群、多形紅斑があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には、投与を中止し、副腎皮質ホルモン剤の投与等の適切な処置を行うこと。
6. PIE症候群・間質性肺炎:発熱、咳嗽、呼吸困難、胸部X線異常、好酸球増多等を伴うPIE症候群・間質性肺炎があらわれることがあるので、このような症状があらわれた場合には、投与を中止し、副腎皮質ホルモン剤の投与等の適切な処置を行うこと。
7. 偽膜性大腸炎、出血性大腸炎:偽膜性大腸炎、出血性大腸炎等の重篤な大腸炎があらわれることがあるので、腹痛、頻回の下痢があらわれた場合には、投与を中止し、適切な処置を行うこと。
8. 横紋筋融解症:筋肉痛、脱力感、CK(CPK)上昇、血中及び尿中ミオグロビン上昇を特徴とする横紋筋融解症があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には、投与を中止し、適切な処置を行うとともに、横紋筋融解症による急性腎障害の発症に注意すること。
9. 痙攣:痙攣(強直間代性、ミオクロヌス、意識消失発作等)があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には、投与を中止し、適切な処置を行うこと。
10. 急性腎障害、尿細管間質性腎炎:急性腎障害、尿細管間質性腎炎があらわれることがあるので、観察を十分に行い、乏尿等の症状や血中クレアチニン値上昇等の腎機能低下所見が認められた場合には、投与を中止し、適切な処置を行うこと。
11. IgA血管炎:IgA血管炎があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には、投与を中止し、適切な処置を行うこと。
12. 薬剤性過敏症症候群3):初期症状として発疹、発熱がみられ、さらに肝機能障害、リンパ節腫脹、白血球増加、好酸球増多、異型リンパ球出現等を伴う遅発性の重篤な過敏症状があらわれることがあるので、観察を十分に行い、このような症状があらわれた場合には、投与を中止し、適切な処置を行うこと。投与中止後も発疹、発熱、肝機能障害等の症状が再燃あるいは遷延化することがあるので注意すること。

その他の副作用

下記のような副作用があらわれた場合には、症状に応じて、適切な処置を行うこと。
1. 過敏症
頻度不明 
発疹注2)、そう痒感

2. 精神神経系
頻度不明 
めまい、頭痛、不眠、幻覚注2)、失見当識注2)、意識障害注2)、せん妄注2)、躁病注2)、眠気、振戦注2)、しびれ(感)注2)、錯感覚

3. 感覚器
頻度不明 
味覚異常(にがみ等)、耳鳴注2)、聴力低下注2)、嗅覚異常注2)

4. 消化器
頻度不明 
悪心、嘔吐、胃部不快感、腹部膨満感、腹痛、下痢、食欲不振、軟便、口内炎、舌炎、舌変色、口腔内びらん注2)、胸やけ、口渇、歯牙変色注2)

5. 血液
頻度不明 
好酸球増多

6. 肝臓
頻度不明 
AST(GOT)上昇、ALT(GPT)上昇、γ-GTP上昇、LDH上昇、Al-P上昇

7. 筋・骨格
頻度不明 
筋肉痛注2)

8. その他
頻度不明 
けん怠感、浮腫、カンジダ症注2)、動悸注2)、発熱、CK(CPK)上昇注2)、脱毛、頻尿、低血糖注2)

注2)あらわれた場合には投与を中止すること。

3)後天性免疫不全症候群(エイズ)に伴う播種性マイコバクテリウム・アビウムコンプレックス(MAC)症を対象とした試験で認められた副作用
9. 精神神経系
頻度不明 
不眠症、頭痛、めまい、激越、神経過敏症、感覚異常、痙攣、妄想、幻覚、運動過多、躁病反応、偏執反応、末梢神経炎、精神病

10. 感覚器
頻度不明 
味覚減退、味覚倒錯、難聴、耳鳴、味覚喪失、結膜炎

11. 皮膚
頻度不明 
発疹、そう痒感、斑状丘疹状皮疹、ざ瘡、帯状疱疹、紫斑皮疹、光線過敏性反応、発汗

12. 消化器
頻度不明 
下痢、悪心、食欲不振、腹痛、嘔吐、逆流性食道炎、鼓腸放屁、消化不良、便秘、おくび、口渇、舌炎、舌変色

13. 血液
頻度不明 
白血球減少、貧血、再生不良性貧血、好中球減少、骨髄機能不全

14. 肝臓
頻度不明 
肝機能異常、γ-GTP上昇、Al-P上昇、AST(GOT)上昇、ALT(GPT)上昇、胆汁うっ滞性黄疸、肝炎、ビリルビン上昇

15. 腎臓
頻度不明 
急性腎障害、BUN上昇、クレアチニン上昇

16. 生殖器
頻度不明 
子宮頸部上皮異形成、膣カンジダ症

17. 筋・骨格
頻度不明 
筋肉痛、関節痛

18. その他
頻度不明 
高脂血症、トリグリセリド上昇、高尿酸血症、低カリウム血症、徐脈、無力症、アミラーゼ上昇、カンジダ症、疼痛、しゃっくり、発熱、胸痛、さむけ、酵素上昇

高齢者への投与

一般に高齢者では、生理機能が低下しており、高い血中濃度が持続するおそれがあるので、慎重に投与すること。

妊婦、産婦、授乳婦等への投与

1.
動物実験で、母動物に毒性があらわれる高用量において、胎児毒性(心血管系の異常、口蓋裂、発育遅延等)が報告されているので、妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。

なお、国外における試験で次のような報告がある。SD系ラット(15〜150mg/kg/日)及びCD-1系マウス(15〜1,000mg/kg/日)において、それぞれ母動物に毒性があらわれる最高用量でラット胎児に心血管系異常並びにマウス胎児に口蓋裂が認められた。また、サル(35〜70mg/kg/日)において、母動物に毒性があらわれる70mg/kg/日で9例中1例に低体重の胎児がみられたが、外表、内臓、骨格には異常は認められなかった。

2.
ヒト母乳中へ移行することが報告されているので、授乳中の女性には、本剤投与中は授乳を避けさせること。

なお、動物実験(ラット)の乳汁中濃度は、血中濃度の約2.5倍で推移した。

小児等への投与

低出生体重児及び新生児に対する安全性は確立していない。(使用経験がない)

適用上の注意

1.
レジオネラ肺炎の治療において単独で使用することが望ましいが、患者の症状に応じて併用が必要な場合には以下の報告を参考に併用する薬剤の特徴を考慮し選択すること。

(1)
中等症以上の患者にリファンピシンと併用し有効との報告がある。

(2)
in vitro抗菌力の検討において、クラリスロマイシンとレボフロキサシン又はシプロフロキサシンとの併用効果(相乗ないし相加作用)が認められたとの報告がある。

2.
投与時:健常人での薬物動態試験で天然ケイ酸アルミニウムと併用した場合、クラリスロマイシン製剤の吸収が低下するとの報告がある。

3.
薬剤交付時:PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。[PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔を起こして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することが報告されている。]

薬物動態

1. 生物学的同等性試験
クラリスロマイシン錠小児用50mg「トーワ」と標準製剤を、クロスオーバー法によりそれぞれ1錠(クラリスロマイシンとして50mg(力価))健康成人男子(n=23)に絶食単回経口投与して血漿中未変化体濃度を測定し、得られた薬物動態パラメータ(AUC、Cmax)について90%信頼区間法にて統計解析を行った結果、log(0.80)〜log(1.25)の範囲内であり、両剤の生物学的同等性が確認された4)

 

 

 

血漿中濃度並びにAUC、Cmax等のパラメータは、被験者の選択、体液の採取回数・時間等の試験条件によって異なる可能性がある。

 

2. 溶出挙動
クラリスロマイシン錠小児用50mg「トーワ」は、日本薬局方医薬品各条に定められたクラリスロマイシン錠の溶出規格に適合していることが確認されている5)

薬効薬理

細菌の70Sリボソームの50Sサブユニットと結合し、たん白合成を阻害することにより、抗菌作用を発揮する。

ブドウ球菌属、レンサ球菌属等の好気性グラム陽性菌、ブランハメラ・カタラーリス、インフルエンザ菌、百日咳菌、カンピロバクター属等の一部のグラム陰性菌、ペプトストレプトコッカス属、マイコプラズマ属、クラミジア属及びMycobacterium avium complexに対する抗菌作用は他のマクロライド系抗生物質と同等以上であり、良好な組織移行性を反映して、各種感染症モデルですぐれた防御及び治療効果を示す。ヒトの主代謝物である14位水酸化体は、ブドウ球菌属等に対して未変化体とほぼ同等の抗菌力を有するが、Mycobacterium avium complexに対しては未変化体よりも弱い6)

有効成分に関する理化学的知見

構造式:

一般名:クラリスロマイシン(Clarithromycin)

化学名:(2R,3S,4S,5R,6R,8R,10R,11R,12S,13R)-5-(3,4,6-Trideoxy-3-dimethylamino-β-D-xylo-hexopyranosyloxy)-3-(2,6-dideoxy-3-C-methyl-3-O-methyl-α-L-ribo-hexopyranosyloxy)-11,12-dihydroxy-6-methoxy-2,4,6,8,10,12-hexamethyl-9-oxopentadecan-13-olide

分子式:C38H69NO13

分子量:747.95

性 状:白色の結晶性の粉末で、味は苦い。アセトン又はクロロホルムにやや溶けやすく、メタノール、エタノール(95)又はジエチルエーテルに溶けにくく、水にほとんど溶けない。

融 点:220〜227℃

取扱い上の注意

安定性試験

最終包装製品を用いた加速試験(40℃、相対湿度75%、6ヵ月)の結果、クラリスロマイシン錠小児用50mg「トーワ」は通常の市場流通下において3年間安定であることが推測された7)

包装

クラリスロマイシン錠小児用50mg「トーワ」:100錠、500錠(PTP)

主要文献及び文献請求先

主要文献

1)
厚生労働省健康局結核感染症課編:抗微生物薬適正使用の手引き

2)
Griffith,D.E.,et al.: Am.J.Respir.Crit.Care Med., 175,367, 2007

3)
厚生労働省:重篤副作用疾患別対応マニュアル 薬剤性過敏症症候群

4)
新井 俊彦ほか:医学と薬学,55(3),395,2006

5)
東和薬品株式会社 社内資料:溶出試験

6)
第十五改正日本薬局方解説書,C-1128,2006

7)
東和薬品株式会社 社内資料:安定性試験

※文献請求先・製品情報お問い合わせ先

東和薬品株式会社 学術部DIセンター

〒570-0081 大阪府守口市日吉町2丁目5番15号

0120-108-932 FAX 06-7177-7379

https://med.towayakuhin.co.jp/medical/

製造販売業者等の氏名又は名称及び住所

製造販売元
東和薬品株式会社

大阪府門真市新橋町2番11号