* | 2024年 2月改訂 ( 第1版 ) |
生物由来製品
処方箋医薬品 注)
注) 注意―医師等の処方箋により使用すること手術等外科的処置時(肝、腎生検等を含む)、糖尿病性出血性網膜症等の出血性眼疾患、消化管出血、尿路出血、流早産、分娩直後、月経期間中等は、出血を助長し、止血が困難になるおそれがある。
消化管潰瘍、消化管の憩室炎、大腸炎、重症高血圧症、活動性結核、頭蓋内出血の既往等のある患者は、出血を惹起するおそれがある。
妊娠早期又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。動物実験(ウサギ)で胎児死亡が報告されている。また、本剤の線維素溶解作用からみて、胎盤早期剥離が起こる可能性が考えられる。
小児等を対象とした有効性及び安全性を指標とした臨床試験は実施していない。
国内126施設で脳血栓症患者350例を対象に本剤1バイアル又はプラセボを1日1回7日間静脈内投与した二重盲検比較試験における有用率(有用以上)は、ウロキナーゼ投与群36.7%(62/169例)、プラセボ投与群21.0%(38/181例)であり、本剤の有用性が確認された。
本剤投与群の副作用発現頻度は、投与期間中で1.8%(3/169例)、後療法実施期間中で0.6%(1/156例)であった。副作用は、投与期間中で出血性梗塞、発熱及び血尿各0.6%(1/169例)、後療法実施期間中で出血性梗塞0.6%(1/156例)であった4)
。
末梢動・静脈閉塞症患者96例を対象に本剤1バイアル又はヘパリンを1日1~数回10日間以内で静脈内投与した比較対照試験において、本剤の有効性及び安全性が優れていることが確認された。
本剤投与群の副作用発現頻度は、3.0%(2/66例)であった。副作用は、発熱及び発疹各1.5%(1/66例)であった5)
。
ウロキナーゼはプラスミノーゲン分子中のアルギニン-バリン結合を加水分解して直接プラスミンを生成する。生成したプラスミンはフィブリンを分解することにより血栓及び塞栓を溶解する。プラスミノーゲンとフィブリノーゲンは血中に共存し、血液が凝固してフィブリンができる際にプラスミノーゲンはフィブリン塊中に取り込まれる。ウロキナーゼは、このプラスミノーゲンに作用して、プラスミンに転化し血栓を溶解する。フィブリン塊中で生成されたプラスミンは抗プラスミンの作用を受けない6) 。
ウロキナーゼ(Urokinase)
約54,000
無色澄明の液である。pHは5.5~7.5である。
バイアル:10本
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