ヒルドイドクリーム0.3%
作成又は改訂年月
** 2017年9月改訂 (第8版)
* 2016年2月改訂
日本標準商品分類番号
873339
日本標準商品分類番号等
再評価結果公表年月(最新)
1979年2月
効能又は効果追加承認年月(最新)
1990年12月
薬効分類名
血行促進・皮膚保湿剤
承認等
販売名
ヒルドイドクリーム0.3%
販売名コード
3339950N1035
承認・許可番号
承認番号
22000AMX02389000
商標名
Hirudoid Cream
薬価基準収載年月
2008年12月
販売開始年月
1954年10月
貯法・使用期限等
貯法
室温保存(「取扱い上の注意」の項参照)
使用期限
包装箱、直接の容器に表示。
組成
成分・含量(1g中)
ヘパリン類似物質 3.0mg
**添加物
グリセリン、ステアリン酸、水酸化カリウム、白色ワセリン、ラノリンアルコール、セトステアリルアルコール、セトステアリルアルコール・セトステアリル硫酸ナトリウム混合物、ミリスチルアルコール、パラオキシ安息香酸メチル、パラオキシ安息香酸プロピル、イソプロパノール
性状
**性状
白色の
クリーム剤
で、わずかに
特異な
においがある
**
基剤の種類
水中油型の乳剤性基剤
一般的名称
ヘパリン類似物質 クリーム
禁忌
(次の患者には投与しないこと)
(次の患者には使用しないこと)
1.
出血性血液疾患(血友病、血小板減少症、紫斑病等)のある患者〔血液凝固抑制作用を有し、出血を助長するおそれがある〕
2.
僅少な出血でも重大な結果を来すことが予想される患者〔血液凝固抑制作用を有し、出血を助長するおそれがある〕
効能又は効果
血栓性静脈炎(痔核を含む)、血行障害に基づく疼痛と炎症性疾患(注射後の硬結並びに疼痛)、凍瘡、肥厚性瘢痕・ケロイドの治療と予防、進行性指掌角皮症、皮脂欠乏症、外傷(打撲、捻挫、挫傷)後の腫脹・血腫・腱鞘炎・筋肉痛・関節炎、筋性斜頸(乳児期)
用法及び用量
通常、1日1〜数回適量を患部に塗擦又はガーゼ等にのばして貼付する。
使用上の注意
副作用
副作用等発現状況の概要
総投与症例2471例中、23例(0.93%)に副作用が認められ、主なものは皮膚炎9件(0.36%)、そう痒8件(0.32%)、発赤5件(0.20%)、発疹4件(0.16%)、潮紅3件(0.12%)等であった。(効能追加時)
その他の副作用
次のような症状があらわれた場合には、使用を中止するなど適切な処置を行うこと。
1. **過敏症
頻度不明
皮膚刺激感
2. 過敏症
0.1〜5%未満
皮膚炎、そう痒、発赤、発疹、潮紅等
3. 皮膚(投与部位)
頻度不明
紫斑
妊婦、産婦、授乳婦等への投与
妊娠中の投与に関する安全性は確立していない。
適用上の注意
投与部位
潰瘍、びらん面への直接塗擦又は塗布を避けること。
眼には使用しないこと。
臨床成績
効能追加時までに実施された国内総計2192例を対象とした、二重盲検比較試験
1)
を含む臨床試験における有効率は、次のとおりであった。
対象疾患名
有効率(%)〔有効以上〕
皮脂欠乏症
91.2〔259/284〕
進行性指掌角皮症
71.6〔68/95〕
凍瘡
90.8〔129/142〕
肥厚性瘢痕・ケロイド
75.5〔369/489〕
血行障害に基づく疼痛と炎症性疾患
100〔8/8〕
血栓性静脈炎
78.0〔71/91〕
外傷後の腫脹・血腫・腱鞘炎・筋肉痛・関節炎
75.5〔508/673〕
筋性斜頸
88.3〔362/410〕
薬効薬理
1.
血液凝固抑制作用
2)3)
血液凝固時間を延長し、血液凝固抑制作用を示す。(ヒト、イヌ、ウサギ)
2.
血流量増加作用
4)〜6)
水素クリアランス法による実験で、皮膚組織血流量の増加を認めた。(ウサギ)
3.
血腫消退促進作用
5)
実験的血腫の消退促進を認めた。(ウサギ)
4.
角質水分保持増強作用
皮膚に対する保湿効果を有し(ヒト)
7)
、実験的乾燥性皮膚において角質水分保持増強作用を認めた
6)8)
。(モルモット)
5.
線維芽細胞増殖抑制作用
3)9)
組織癒着防止に関する実験で、線維芽細胞増殖の抑制を認めた。(ウサギ)
有効成分に関する理化学的知見
一般名
ヘパリン類似物質(Heparinoid)
性 状
帯黄白色の無晶性の粉末で、においはなく、味はわずかに苦い。
水に溶けやすく、メタノール、エタノール(95)、アセトン又は1-ブタノールにほとんど溶けない。
水溶液(1→20)のpHは5.3〜7.6である。
取扱い上の注意
貯法
瓶包装品は製剤中の水分が蒸発することがあるので、未使用時はキャップをすること
包装
**チューブ:
25g×10、50g×10
瓶:100g、500g
主要文献及び文献請求先
主要文献
1)
ヒルドイド研究班:臨床医薬,
4
(10),1903(1988)
2)
石川浩一ら:外科,
17
(12),849(1955)
3)
中安国裕:東京慈恵会医科大学雑誌,
76
(2),494(1961)
4)
前田誠二ら:薬効薬理に関する社内資料(血流量増加作用)
5)
木戸裕子ら:基礎と臨床,
30
(3),463(1996)
6)
土肥孝彰ら:薬理と治療,
29
(2),127(2001)
7)
安藤隆夫ら:日本香粧品科学会誌,
8
(3),246(1984)
8)
難波和彦:久留米医学会雑誌,
51
(6),407(1988)
9)
間狩 孝:日本外科宝函,
28
(9),3757(1959)
文献請求先
文献請求先・製品情報に関するお問い合わせ先
主要文献に記載の社内資料につきましても下記にご請求下さい。
マルホ株式会社 製品情報センター
〒531-0071 大阪市北区中津1-11-1
TEL:0120-12-2834
製造販売業者等の氏名又は名称及び住所
製造販売
マルホ株式会社
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