2023年 4月改訂 ( 第1版 ) |
通常成人1回1カプセルを1日1~3回経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。
α-ケト酸脱炭酸酵素の補酵素として働くほか、グルコース直接酸化系においてトランスケトラーゼの補酵素としても作用する。また、このビタミンとしての作用のほか、神経系においてその機能維持に関与し、VB1欠乏ラットでみられる有髄神経線維の変性がVB1投与によって回復される1) 。
アミノ酸の脱炭酸、脱アミノあるいはアミノ基転移反応の補酵素として作用し、体内のアミノ酸、たんぱく質代謝に関与する。また、グルタメートデカルボキシラーゼの補酵素としてグルタミン酸からGABAを生成する反応にも関与する2) 。
メチルマロニルCoAからサクシニルCoAへのイソメラーゼ反応やホモシステインからメチオニンを合成する際のメチル基転移反応の補酵素として働く。ウサギにおいて坐骨神経切断後の支配筋重量の回復促進や神経細胞内RNA蓄積の促進が認められ、ラット脳より分離したグリア細胞の増殖も促進する3) 。
ラットでアクリルアミド神経炎の回復をVB1、VB6、VB12単独投与に比し促進する4) 。
チアミンジスルフィド(Thiamine Disulfide)
N,N’ -{Dithiobis[2-(2-hydroxyethyl)-1-methyl-2,1-ethenediyl]}bis{N -[(4-amino-2-methyl-5-pyrimidinyl)methyl]formamide}
C24H34N8O4S2
562.71
チアミンジスルフィドは白色~淡黄白色の粉末で、においはないか、又はわずかに特異なにおいがあり、味はわずかに苦い。
エタノール(95)に溶けにくく、水又はジエチルエーテルにほとんど溶けない。希塩酸又は希硝酸に溶ける。
飽和水溶液はほぼ中性である。
外箱(缶)開封後は遮光して保存すること。
100カプセル〔10カプセル(PTP)×10〕
1,200カプセル〔10カプセル(PTP)×120、乾燥剤入り〕
6,000カプセル〔10カプセル(PTP)×600、乾燥剤入り〕
1,200カプセル〔バラ、缶、乾燥剤入り〕
鶴原製薬株式会社 医薬情報部
〒563-0036 大阪府池田市豊島北1丁目16番1号
TEL:072-761-1456(代表) FAX:072-760-5252
鶴原製薬株式会社
大阪府池田市豊島北1丁目16番1号