キンサールG−10液

作成又は改訂年月

2023年 7月改訂 ( 第1版 )

日本標準商品分類番号

872619

薬効分類名

外用殺菌消毒剤

承認等

キンサールG−10液

販売名コード

YJコード

2619716Q1053

販売名英語表記

KINSAL G-10 SOLUTION

販売名ひらがな

きんさーるG−10えき

承認番号等

承認番号

20200AMZ00968

販売開始年月

1997年 10月

貯法・有効期間

貯法

室温保存

有効期間

3年

一般的名称

アルキルジアミノエチルグリシン塩酸塩製剤

3. 組成・性状

3.1 組成

キンサールG−10液

有効成分100g中 アルキルジアミノエチルグリシン塩酸塩 10g  
添加剤pH調節剤

3.2 製剤の性状

キンサールG−10液

性状本品は、帯黄色の粘性な液で、僅かに特異なにおいがある。
本品3gに水30mLを加えて溶かした液のpHは7.0~9.0である。

4. 効能又は効果

手指・皮膚の消毒、手術部位(手術野)の皮膚の消毒、手術部位(手術野)の粘膜の消毒、皮膚・粘膜の創傷部位の消毒、医療機器の消毒、手術室・病室・家具・器具・物品などの消毒

6. 用法及び用量

アルキルジアミノエチルグリシンとして、下記の濃度になるように水で希釈して次のように使用する。

効能又は効果

用法及び用量

手指・皮膚の消毒

0.05~0.2%溶液で約5分間洗った後、滅菌ガーゼあるいは布片で清拭する。

手術部位(手術野)の皮膚の消毒

0.1%溶液で約5分間洗った後、0.2%溶液を塗布する。

手術部位(手術野)の粘膜の消毒、皮膚・粘膜の創傷部位の消毒

0.01~0.05%溶液を用いる。

医療機器の消毒

0.05~0.2%溶液に10~15分間浸漬する。
なお、結核領域において用いる場合は0.2~0.5%溶液を用いる。

手術室・病室・家具・器具・物品などの消毒

0.05~0.2%溶液を布片で塗布・清拭するか、または噴霧する。
なお、結核領域において用いる場合は0.2~0.5%溶液を用いる。

11. 副作用

次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には使用を中止するなど適切な処置を行うこと。

11.2 その他の副作用

頻度不明

過敏症

 発疹、そう痒感等

12. 臨床検査結果に及ぼす影響

本剤で消毒したカテーテルで採取した尿は、スルホサリチル酸法による尿蛋白試験で偽陽性を示すことがある。

14. 適用上の注意

14.1 薬剤調製時の注意

  1. 14.1.1 本剤は必ず希釈し、濃度に注意して使用すること。
  2. 14.1.2 本剤は下記の濃度(アルキルジアミノエチルグリシン塩酸塩として)に希釈し、水溶液として使用すること。

 濃  度

 0.01%

 0.05%

 0.1%

 0.2%

 0.5%

 希釈倍数

 1,000倍

 200倍

 100倍

 50倍

 20倍

  1. 14.1.3 混濁している場合は、加温により溶解してから使用すること。
  2. 14.1.4 炎症又は易刺激性の部位に使用する場合には、正常の部位に使用するよりも低濃度とすることが望ましい。
  3. 14.1.5 深い創傷に使用する本剤の希釈水溶液は、調製後滅菌処理すること。
  4. 14.1.6 繊維、布(綿、ガーゼ、ウール、レーヨン等)は本剤の成分であるアルキルジアミノエチルグリシン塩酸塩を吸着するので、これらを溶液に浸漬して用いる場合には、有効濃度以下とならないように注意すること。
  5. 14.1.7 金属器具を長時間浸漬する必要がある場合は、腐食を防止するために0.1~0.5%の割合で亜硝酸ナトリウムを溶解すること。なお、銅製の器具は亜硝酸ナトリウムを添加しても腐食を防止できないので長時間浸漬しないこと。
  6. 14.1.8 次の医薬品等が混入すると、沈殿を生じるので注意すること。
    ヨードチンキ、硝酸銀、フェノール、過酸化水素、過マンガン酸カリウム等

14.2 薬剤使用時の注意

  1. 14.2.1 外用にのみ使用すること。
  2. 14.2.2 原液又は濃厚液が眼に入らないように注意すること。入った場合には眼球、瞼のすみずみまで水がよく行きわたるように、清浄な水で15分以上眼を洗浄した後、直ちに適切な処置を行うこと。
  3. 14.2.3 飲み込んだ場合は、水でよく口を洗い、無理に吐き出させず、水又は牛乳を飲ませ、直ちに適切な処置を行うこと。
  4. 14.2.4 散布消毒の場合はマスクを着用するなど注意すること。
  5. 14.2.5 濃厚液の使用により、皮膚・粘膜の刺激症状があらわれることがあるので、注意すること。
  6. 14.2.6 粘膜、創傷面又は炎症部位に長期間又は広範囲に使用しないこと。
  7. 14.2.7 血清、膿汁等の有機性物質は殺菌作用を減弱させるので、これらが付着している場合は、十分に洗い落としてから使用すること。
  8. 14.2.8 石けん類は本剤の殺菌作用を減弱させるので、石けん分を洗い落としてから使用すること。
  9. 14.2.9 皮膚消毒に使用する綿球、ガーゼ等は滅菌保存し、使用時に溶液に浸すこと。

18. 薬効薬理

18.1 作用機序

アルキルジアミノエチルグリシン塩酸塩は、陽イオン界面活性剤としての殺菌作用と、陰イオン界面活性剤としての洗浄作用を併せもつ両性界面活性剤である。

18.2 殺菌作用

本剤はタンパク質、脂肪共存下でも殺菌力の低下が少ない。本剤は使用濃度において緑膿菌、結核菌、一般細菌、真菌等に有効であるが、肝炎ウイルスに対する殺菌効果は期待できない。

18.3 生物学的同等性試験

キンサールG-10液とエルエイジー10液の殺菌効果について、in vitroのKelsey-Sykes法により比較した結果、両剤の生物学的同等性が確認された1)  。

19. 有効成分に関する理化学的知見

一般的名称

アルキルジアミノエチルグリシン塩酸塩(Alkyldiaminoethylglycine Hydrochloride)

化学名

N-[2-({2-[alkylamino]ethyl}amino)ethyl]glycine hydrochloride

示性式

[RNHCH2CH2NHCH2CH2NHCH2COOH]・HCl
(Rは主としてC12H25及びC14H29からなる。)

化学構造式

20. 取扱い上の注意

本剤は色調に多少の濃淡が生じることがあり、また、寒冷時にわずかに混濁することがあるが、殺菌効果に影響はない。

22. 包装

500mL(ポリエチレン容器)、10L(ポリエチレン容器)

24. 文献請求先及び問い合わせ先

日興製薬販売株式会社 製品情報窓口

〒101-0035 東京都千代田区神田紺屋町32番地

電話(03)3254-1831

26. 製造販売業者等

26.1 製造販売元

日興製薬株式会社

岐阜県羽島市江吉良町1593

26.2 発売元

日興製薬販売株式会社

東京都千代田区神田紺屋町32番地