エタノール「ニッコー」


作成又は改訂年月

2022年6月 作成 (第1版)

日本標準商品分類番号

872615

日本標準商品分類番号等

再評価結果公表年月(最新)
1982年8月

薬効分類名

外皮用殺菌消毒剤

承認等

販売名
エタノール「ニッコー」

販売名コード

2615702X1375

承認・許可番号

承認番号
16100AMZ01294
欧文商標名
ETHANOL 「NIKKO」

薬価基準収載年月

1979年1月

販売開始年月

1979年1月

貯法・使用期限等

貯法:

気密容器に入れ、遮光して保存。

使用期限:

ラベルに記載

注意:

取扱い上の注意の項参照

基準名

日本薬局方

エタノール

組成

本品は15℃でエタノール(C2H6O)95.1〜96.9vol%を含む。

性状

本品は無色澄明の液である。

本品は水と混和する。

本品は燃えやすく、点火するとき、淡青色の炎をあげて燃える。

本品は揮発性である。

比重 d15・15:0.80872〜0.81601

禁忌

(次の患者には投与しないこと)

損傷皮膚及び粘膜[刺激作用を有するので]

効能又は効果

効能又は効果/用法及び用量

手指・皮膚の消毒、手術部位(手術野)の皮膚の消毒、医療機器の消毒

用法及び用量

本品830mLを精製水でうすめて1000mLとし、これを消毒部位に塗布する。

使用上の注意

重要な基本的注意

1.
本剤が眼に入らないように注意すること。眼に入った場合は直ちによく水洗すること。

2.
広範囲又は長期間使用する場合には、蒸気の吸入に注意すること。[エタノール蒸気に大量に又は繰り返しさらされた場合、粘膜への刺激、頭痛等を起こすことがある。]

副作用

副作用等発現状況の概要

本剤は使用成績調査等の副作用発現頻度が明確となる調査を実施していない。

その他の副作用

───── 頻度不明 
過敏症注) 発疹等 
皮膚注) 刺激症状 


注)このような症状があらわれた場合には使用を中止すること。


適用上の注意

投与経路:
外用にのみ使用すること。

使用時:

(1)
同一部位(皮膚面)に反復使用した場合には、脱脂等による皮膚荒れを起こすことがあるので注意すること。

(2)
本剤は血清、膿汁等のタンパク質を凝固させ、内部にまで浸透しないことがあるので、これらが付着している医療器具等に用いる場合には、十分に洗い落としてから使用すること。

その他の注意

承認外の経皮的エタノール注入療法(PEIT)使用例で、注入時の疼痛、酩酊感、発熱、本剤の局所外流出による重篤な胆道・腹腔内等での出血、肝梗塞、肝不全等が報告されている。

薬効薬理

本剤は、使用濃度において、栄養型細菌(グラム陽性菌、グラム陰性菌)、酵母菌、ウイルス等には有効であるが、芽胞(炭疽菌、破傷風菌等)及び一部のウイルスに対する殺菌効果は期待できない。

取扱い上の注意

1.
金属器具を長時間浸漬する必要がある場合には、腐蝕を防止するため0.2〜1.0%の亜硝酸ナトリウムを添加すること。

2.
合成ゴム製品、合成樹脂製品、光学器具、鏡器具、塗装カテーテル等には、変質するものがあるので、このような器具は長時間浸漬しないこと。

3.
本剤は引火性、爆発性があるため、火気(電気メス使用等も含む)には十分注意すること。また、電気メスによる発火事故が報告されているので、電気メス等を使用する場合には、本剤を乾燥させ、アルコール蒸気の拡散を確認してから使用すること。

包装

500mL 16L

主要文献及び文献請求先

文献請求先

【製品に関するお問い合わせ先】
日興製薬株式会社 信頼性保証部

〒501-6312 岐阜県羽島市上中町一色467-1

TEL. 058-398-2576

製造販売業者等の氏名又は名称及び住所

製造販売元
日興製薬株式会社

岐阜県羽島市江吉良町1593