** | 2022年 1月改訂 ( 第3版 ) |
* | 2021年 3月改訂 ( 第2版 ) |
劇薬
処方箋医薬品 注)
注) 注意―医師等の処方箋により使用すること緊急に治療を必要とする切迫流・早産
通常、1アンプル(5mL)を5%ブドウ糖注射液または10%マルトース注射液500mLに希釈し、リトドリン塩酸塩として毎分50μgから点滴静注を開始し、子宮収縮抑制状況および母体心拍数などを観察しながら適宜増減する。子宮収縮の抑制後は症状を観察しながら漸次減量し、毎分50μg以下の速度を維持して収縮の再発が見られないことが確認された場合には投与を中止すること。
通常、有効用量は毎分50~150μgである。なお、注入薬量は毎分200μgを越えないようにすること。
症状が増悪するおそれがある。
過度の昇圧が起こるおそれがある。
出産直前に本剤を投与した場合には、母乳栄養の有益性を考慮し、出産直後の授乳を検討すること。動物実験(ラット)で乳汁中への移行が報告されている。
肺水腫があらわれることがあり、急性心不全の合併に至った例もあるので、呼吸困難、胸部圧迫感、咳嗽、頻脈、低酸素血症等に十分注意すること。また、肺水腫に合併しない心不全があらわれることもあり、帝王切開術後に心不全に至った症例が報告されているので、帝王切開術後も十分観察を行うこと。,,,,,,,,
ショック(蒼白、チアノーゼ、血圧低下等)があらわれることがある。
AST、ALTの上昇等の肝機能障害、黄疸があらわれることがある。
発熱、紅斑、そう痒感、眼充血、口内炎等の症状が認められた場合には、適切な処置を行うこと。
血糖値の急激な上昇や糖尿病の悪化から、糖尿病性ケトアシドーシスがあらわれることがある。糖尿病性ケトアシドーシスに至ると母体と胎児の生命を脅かすことがある。,,
胎児及び新生児に心不全があらわれることがあり、特に2週間以上の投与例で心不全を認めた報告がある。胎児期から心拡大等の心不全徴候に留意すること。
5%以上 |
0.1~5%未満 |
頻度不明 |
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循環器 注1) |
動悸・頻脈 |
顔面潮紅、顔面疼痛 |
心電図異常(ST・Tの異常)、上室性頻拍、血圧の変動、息苦しさ、胸痛 |
肝臓 |
肝機能障害(AST、ALTの上昇等) | ||
血液 |
血小板減少、貧血 |
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精神神経系 |
振戦、頭痛、四肢末梢熱感、脱力感、発汗、眩暈 |
しびれ感 |
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**消化器 |
嘔気、嘔吐、便秘 |
下痢 |
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過敏症 |
発疹 |
多形滲出性紅斑、腫脹、そう痒 |
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投与部位 |
血管痛、静脈炎 | ||
**その他 |
尿糖の変動、発熱、冷汗 |
唾液腺腫脹、高アミラーゼ血症(唾液腺型アミラーゼ増加)、一過性の血糖上昇、CK上昇、倦怠感、こわばり、咳嗽 |
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*胎児・新生児 |
胎児頻脈、胎児不整脈、新生児頻脈、新生児腎機能障害、新生児呼吸障害(多呼吸等) |
本剤を健康成人に注入薬量100μg/分で1時間点滴静注した際 注2) 、投与開始から48時間以内に投与量の50%が尿中に排泄され、そのほとんどは12時間以内に排泄された3) 。
リトドリン塩酸塩(Ritodrine Hydrochloride)(JAN)
(1RS, 2SR)-1-(4-Hydroxyphenyl)-2-{[2-(4-hydroxyphenyl)ethyl]amino}propan-1-ol monohydrochloride
C17H21NO3・HCl
323.81
本品は白色の結晶性の粉末である。本品は水、メタノール又はエタノール(99.5)に溶けやすい。本品は0.01mol/L塩酸試液に溶ける。本品の水溶液(1→10)は旋光性を示さない。本品は光により徐々に淡黄色となる。
約196℃(分解)
10アンプル、50アンプル
1) *Yada Y, et al.: Scientific Reports.2020;10(1): 7804[文献参照番号][89292]
2) Ferguson, J. E. II, et al.: Am. J. Obstet. Gynecol.1984;148(2): 166-171[文献参照番号][12450]
3) 社内資料: 健康成人を対象とした第I相臨床試験[文献参照番号][79151]
4) 坂元正一ほか: 医学のあゆみ.1985; 133(8): 558-571[文献参照番号][11813]
6) 坂元正一ほか: 産科と婦人科.1991; 58(11): 2263-2284[文献参照番号][11627]
8) 池田滋ほか: Japan. J. Pharmacol.1984; 36(4): 477-484[文献参照番号][11857]
9) 和泉秀隆ほか: Br. J. Pharmacol.1982; 76(3): 463-471[文献参照番号][12505]
10) 池田滋ほか: Japan. J. Pharmacol.1984; 35(3): 319-326[文献参照番号][11867]
11) 池田滋ほか: 日本産科婦人科学会雑誌.1983; 35(11): 1963-1971[文献参照番号][11873]
12) 藤本征一郎ほか: Asia-Oceania. J. Obstet. Gynaecol.1983; 9(3): 325-333[文献参照番号][11868]
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