リトドリン塩酸塩錠5mg「オーハラ」


作成又は改訂年月

**2022年1月改訂(第12版)

*2021年3月改訂(第11版)

日本標準商品分類番号

872590

薬効分類名

切迫流・早産治療剤

承認等

販売名
リトドリン塩酸塩錠5mg「オーハラ」

販売名コード

2590004F1320

承認・許可番号

承認番号
22500AMX01153000
欧文商標名
RITODRINE HYDROCHLORIDE TABLETS 5mg「OHARA」

薬価基準収載年月

2013年12月

販売開始年月

1994年7月

貯法・使用期限等

貯法:

室温保存、遮光、気密容器

使用期限:

外箱に表示の使用期限内に使用すること。

基準名

日本薬局方

リトドリン塩酸塩錠

規制区分

処方箋医薬品注1)

注1) 注意−医師等の処方箋により使用すること

組成

成分・含量

1錠中日局リトドリン塩酸塩5mg

添加物

乳糖水和物、トウモロコシデンプン、結晶セルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、カルメロースカルシウム、ステアリン酸マグネシウム、ヒプロメロース、マクロゴール1500、酸化チタン、タルク、カルナウバロウ

性状

色調・剤形

白色・フィルムコーティング錠

外形 表面

外形 裏面

外形 側面

直径

7.1mm

厚さ

3.3mm

重量

125mg

識別コード

OH-261

禁忌

(次の患者には投与しないこと)

1.
強度の子宮出血、子かん、前期破水例のうち子宮内感染を合併する症例、常位胎盤早期はく離、子宮内胎児死亡、その他妊娠の継続が危険と判断される患者〔妊娠継続が危険と判断される。〕

2.
重篤な甲状腺機能亢進症の患者〔症状が増悪するおそれがある。〕

3.
重篤な高血圧症の患者〔過度の昇圧が起こるおそれがある。〕

4.
重篤な心疾患の患者〔心拍数増加等により症状が増悪するおそれがある。〕

5.
重篤な糖尿病の患者〔過度の血糖上昇が起こるおそれがある。また、糖尿病性ケトアシドーシスがあらわれることもある。〕

6.
重篤な肺高血圧症の患者〔肺水腫が起こるおそれがある。〕

7.
妊娠16週未満の妊婦(「重要な基本的注意」の項参照)

8.
本剤の成分に対し重篤な過敏症の既往歴のある患者

効能又は効果

切迫流・早産

用法及び用量

通常、1回1錠(リトドリン塩酸塩として5mg)を1日3回食後経口投与する。
なお、症状により適宜増減する。

使用上の注意

慎重投与

(次の患者には慎重に投与すること)

1.
甲状腺機能亢進症の患者(「禁忌」の項参照)

2.
高血圧症の患者(「禁忌」の項参照)

3.
心疾患の患者(「禁忌」の項参照)

4.
糖尿病の患者、糖尿病の家族歴、高血糖あるいは肥満等の糖尿病の危険因子を有する患者(「禁忌」「重要な基本的注意」の項参照)

5.
肺高血圧症の患者(「禁忌」の項参照)

6.
本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者

7.
カリウム減少性利尿剤の投与を受けている患者
〔過度の血清カリウム低下が起こるおそれがある。〕

8.
筋緊張性(強直性)ジストロフィー等の筋疾患又はその既往歴のある患者〔横紋筋融解症があらわれることがある。〕

重要な基本的注意

1.
投与中に過度の心拍数増加 (頻脈) があらわれた場合には、減量するなど適切な処置を行うこと。

2.
1日用量30mgを超えて投与する場合、副作用発現の可能性が増大するので注意すること。

3.
本剤の臨床適用は切迫流・早産であるが、妊娠16週未満の症例に関する安全性及び有効性は確立していないので、投与しないこと。(使用経験が少ない)。

4.
切迫流産患者にはあらかじめ安静療法を試みた後に本剤を投与するとともに、症状の消失がみられた場合は漫然と継続投与しないこと。

5.
胎児に頻脈、不整脈があらわれることがある。また、新生児に腸閉塞、頻脈、低血糖症があらわれることがある。

6.
本剤投与中、血糖値の急激な上昇や糖尿病の悪化から、糖尿病性ケトアシドーシスがあらわれることがある。糖尿病性ケトアシドーシスに至ると母体と胎児の生命を脅かすことがある。投与前から口渇、多飲、多尿、頻尿等の糖尿病症状の有無や血糖値、尿糖、尿ケトン体等の観察を十分に行うこと。投与開始後に異常が認められた場合には、直ちに本剤の投与を中止し、適切な処置を行うこと。

相互作用

併用注意

(併用に注意すること)

薬剤名等 
β-刺激剤

臨床症状・措置方法
作用が増強されることがある。

機序・危険因子
相加的に作用が増強される。

薬剤名等 
β-遮断剤

臨床症状・措置方法
作用が減弱されることがある。

機序・危険因子
β受容体において競合的に拮抗する。

副作用

本剤は使用成績調査等の副作用発現頻度が明確となる調査を実施していない。

重大な副作用

1. 横紋筋融解症
(頻度不明) 
筋肉痛、脱力感、CK(CPK)上昇、血中及び尿中ミオグロビン上昇を特徴とする横紋筋融解症があらわれることがあるので、このような場合には直ちに投薬を中止し、適切な処置を行うこと。

2. 汎血球減少
(頻度不明) 
汎血球減少があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。

3. 血清カリウム値の低下
(頻度不明) 
血清カリウム値の低下があらわれることがある。

4. 高血糖、糖尿病性ケトアシドーシス
(頻度不明) 
血糖値の急激な上昇や糖尿病の悪化から、糖尿病性ケトアシドーシスがあらわれることがある。糖尿病性ケトアシドーシスに至ると母体と胎児の生命を脅かすことがある。観察を十分に行い、異常が認められた場合には、直ちに投与を中止し、適切な処置を行うこと。

5. 新生児腸閉塞
(頻度不明) 
新生児腸閉塞があらわれることがある。

6.
(頻度不明) 
*本薬の注射剤において、肺水腫、心不全、無顆粒球症、白血球減少、血小板減少、ショック、不整脈、肝機能障害、黄疸、中毒性表皮壊死融解症(Toxic Epidermal Necrolysis:TEN)、皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)、胸水、母体の腸閉塞、胎児及び新生児における心不全、新生児心室中隔壁の肥大、新生児低血糖、新生児高カリウム血症があらわれたとの報告があるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

その他の副作用

循環器
(頻度不明) 
動悸、頻脈、顔面潮紅、不整脈 (心室性期外収縮等)

肝臓注2)
(頻度不明) 
AST(GOT)、ALT(GPT)の上昇等

血液 
(頻度不明) 
血小板減少

精神神経系
(頻度不明) 
振戦、ふらつき、しびれ

消化器
(頻度不明) 
嘔気、腹痛

過敏症
(頻度不明) 
発疹、紅斑

**その他
(頻度不明) 
唾液腺腫脹、高アミラーゼ血症(唾液腺型アミラーゼ増加)

胎児・新生児
(頻度不明) 
胎児頻脈、胎児不整脈、新生児頻脈、新生児低血糖症

注2) 異常が認められた場合には減量、休薬等の適切な処置を行うこと。

妊婦、産婦、授乳婦等への投与

1.
妊娠16週未満の症例に関する安全性及び有効性は確立していないので、投与しないこと。(使用経験が少ない。)

2.
出産直前に本剤を投与した場合には、出産直後の授乳を避けることが望ましい。〔動物実験(ラット)で乳汁中への移行が報告されている。〕

適用上の注意

薬剤交付時
PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。〔PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔を起こして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することが報告されている。〕

薬物動態

1. 生物学的同等性試験
リトドリン塩酸塩錠5mg「オーハラ」と標準製剤を、クロスオーバー法によりそれぞれ2錠(リトドリン塩酸塩として10mg)健康成人男子に絶食単回経口投与して血漿中未変化体濃度を測定し、得られた薬物動態パラメータ(AUC、Cmax)について統計解析を行った結果、両剤の生物学的同等性が確認された1)



血漿中濃度並びにAUC、Cmax等のパラメータは、被験者の選択、血液の採取回数・時間等の試験条件によって異なる可能性がある。

2. 溶出挙動
リトドリン塩酸塩錠5mg「オーハラ」は、日本薬局方医薬品各条に定められたリトドリン塩酸塩錠の溶出規格に適合していることが確認されている2)

薬効薬理

リトドリン塩酸塩は、β2受容体刺激作用により子宮平滑筋を弛緩させるが、パパベリン様の平滑筋直接弛緩作用も子宮平滑筋弛緩に関与すると考えられている。臨床応用としては、切迫早産や切迫流産の際に子宮収縮(陣痛)を抑制するのに用いられ、子宮鎮痙薬とも呼ばれる。ただし、子宮選択性はそれほど高くないので、肺水腫などの循環系への影響が問題となる3)

有効成分に関する理化学的知見

一般名:
リトドリン塩酸塩 (Ritodrine Hydrochloride)

化学名:
(1RS , 2SR )- 1-(4-Hydroxyphenyl)-2-{[2-(4-hydroxyphenyl) ethyl] amino} propan-1-ol monohydrochloride

構造式:

分子式:
C17H21NO3・HCl

分子量:
323.81

性状:
本品は白色の結晶性の粉末である。
本品は水、メタノール又はエタノール(99.5)に溶けやすい。
本品は0.01mol/L塩酸試液に溶ける。本品の水溶液(1→10)は旋光性を示さない。本品は光により徐々に淡黄色となる。

融点:
約196℃ (分解)

取扱い上の注意

安定性試験
最終包装製品を用いた長期保存試験(なりゆき温度及び湿度、3年間)の結果、外観及び含量等は規格の範囲内であり、リトドリン塩酸塩錠5mg「オーハラ」は通常の市場流通下において3年間安定であることが確認された4)

包装

(PTP) 100錠、500錠

主要文献及び文献請求先

主要文献

1)
大原薬品工業株式会社 社内資料:生物学的同等性試験(1991年)

2)
大原薬品工業株式会社 社内資料:溶出試験(2001年)

3)
第十五改正日本薬局方解説書 (廣川書店) C-4626(2006)

4)
大原薬品工業株式会社 社内資料:長期安定性試験

文献請求先・製品情報お問い合わせ先

主要文献に記載の社内資料につきましても下記にご請求下さい。

大原薬品工業株式会社 お客様相談室

〒104-6591 東京都中央区明石町8-1 聖路加タワー36階

TEL 0120-419-363

FAX 03-6740-7703

URL https://www.ohara-ch.co.jp

製造販売業者等の氏名又は名称及び住所

製造販売元
大原薬品工業株式会社

滋賀県甲賀市甲賀町鳥居野121-15