** | 2022年 9月改訂 ( 第2版 ) |
* | 2020年 6月改訂 ( 第1版 ) |
劇薬
処方箋医薬品 注)
注) 注意―医師等の処方箋により使用すること妊娠末期における陣痛誘発並びに陣痛促進
薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
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過強陣痛を起こしやすいので、ジノプロストン(腟用剤)の投与終了後1時間以上の間隔をあけ、十分な分娩監視を行い、慎重に投与すること。 |
本剤及びこれらの薬剤の有する子宮収縮作用が前後して使用することにより増強される。 |
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これらの薬剤と前後して使用する場合も、過強陣痛を起こしやすいので、前の薬剤の投与が終了した後1時間以上経過してから次の薬剤の投与を開始した上で十分な分娩監視を行い、慎重に投与すること。 |
本剤及びこれらの薬剤の有する子宮収縮作用が前後して使用することにより増強される。 |
一般臨床試験(526例)の概要は次のとおりである3) ,4) ,5) ,6) ,7) ,8) ,9) ,10) ,11) 。
二重盲検比較試験(100例)の概要は次のとおりである12)
。
陣痛のまったくみられない症例で、本剤により陣痛が発来したと認められたもの
注3)
は、初産婦で66.7%(32/48例)、経産婦で67.3%(35/52例)であった。また、本剤により分娩進行が確認されたと認められたもの
注4)
は、初産婦で52.1%(25/48例)、経産婦で59.6%(31/52例)であった。
総合効果(症例の背景因子、分娩誘発効果、分娩進行効果及び投与開始から分娩終了までの時間を総合した評価)での有効率は初産婦で41.7%(20/48例)、経産婦で46.2%(24/52例)であった。やや有効以上は初産婦で75.0%(36/48例)、経産婦で82.7%(43/52例)であった。
副作用発現頻度は、母体16.0%(16/100例)、胎児8.0%(8/100例)であった。主な副作用は、母体では嘔気・嘔吐6.0%(6/100例)、胎児では羊水混濁5.0%(5/100例)であった。
プロスタグランジンE2は子宮平滑筋プロスタグランジンE2受容体に作用し、細胞内遊離Ca2+濃度を増加させ、子宮平滑筋の収縮をもたらすと考えられる。
また、プロスタグランジンE2は子宮頸管を構成する繊維芽細胞に作用し、マトリックスメタロプロテアーゼやヒアルロン酸合成酵素産生の増加を促し、細胞外マトリックスを変化させることで頸管熟化(軟化)作用を示すと考えられる。
分娩誘発に際し頸管軟化作用などの内診所見改善作用を有する12) (ヒト)。
60錠[10錠(PTP)×6]
1) 社内資料:KPEの吸収、分布、代謝および排泄に関する試験(Ⅲ)
2) 丹治昭治 他:薬理と治療. 1981;9:1431-1451
3) 田中俊誠 他:臨床婦人科産科. 1980;34:315-320
4) 経塚光夫 他:産婦人科の世界. 1980;32:103-111
5) 中山陽比古 他:産婦人科の世界. 1979;31:1379-1383
6) 浜田哲郎 他:産婦人科の世界. 1980;32:615-618
7) 永井生司:産婦人科の世界. 1980;32:609-614
8) 麻生武志 他:産科と婦人科. 1980;47:1024-1029
9) 倉智敬一 他:産婦人科治療. 1980;41:115-121
10) 林谷誠治 他:産婦中四会誌. 1980;28:37-43
11) 坂元力 他:産婦人科の世界. 1980;32:1333-1338
12) 鈴木雅洲 他:産婦人科の世界. 1981;33:177-190
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