**サリベートエアゾール
作成又は改訂年月
** 2009年9月改訂 (第5版、販売名変更に伴う改訂)
* 2007年11月改訂
日本標準商品分類番号
87239
日本標準商品分類番号等
再審査結果公表年月(最新)
1991年3月
薬効分類名
人工唾液
承認等
販売名
**サリベートエアゾール
販売名コード
2399801E1037
承認・許可番号
承認番号
**22100AMX01302000
商標名
**Saliveht Aerosol
薬価基準収載年月
**2009年9月
販売開始年月
1986年5月
貯法・使用期限等
貯法
室温保存
使用期限
製造後2年(外箱に表示)
組成
*
有効成分の名称・含量(1缶50g中)
塩化ナトリウム 42.2mg
塩化カリウム 60.0mg
塩化カルシウム水和物 7.3mg
塩化マグネシウム 2.6mg
リン酸二カリウム 17.1mg
添加物
カルメロースナトリウム
D-ソルビトール
安息香酸ナトリウム
ソルビン酸
水酸化ナトリウム
二酸化炭素(噴射剤)
性状
剤形
噴霧式エアゾール剤
色調・性状
本品の噴射液は無色澄明の液で、ほとんどにおいはなく、わずかに甘味を有する。
比重:d
20
20
1.010〜1.025
粘度:4〜6mm
2
s
-1
(25℃)
不燃性である。
1回(1〜2秒間)の噴霧液量は、約1mL(約1g)である。
pH
5.0〜6.0
効能又は効果
下記疾患に対する諸症状の寛解
(1)
シェーグレン症候群による口腔乾燥症
(2)
頭頸部の放射線照射による唾液腺障害に基づく口腔乾燥症
用法及び用量
通常1回に1〜2秒間口腔内に1日4〜5回噴霧する。
なお、症状により適宜増減する。
使用上の注意
副作用
副作用等発現状況の概要
承認時及び使用成績調査における安全性評価対象950例中31例(3.3%)に34件の副作用が認められた。主な副作用は、嘔気(悪心、むかつきを含む)10件(1.1%)、味覚変化5件(0.5%)、腹部膨満感4件(0.4%)等であった。また、副作用とされた臨床検査値の変動はなかった(再審査終了時)。
その他の副作用
1.
過敏症
0.1〜5%未満
蕁麻疹、
そう
痒
2.
消化器
0.1〜5%未満
嘔気、味覚変化、腹部膨満感、腹部不快感、腹鳴、口内痛等
3.
その他
0.1〜5%未満
咽頭不快感
その他の副作用の注意
上記のような副作用があらわれた場合には投与を中止するなど、適切な処置を行うこと。
適用上の注意
使用方法
(1)
缶をよく振ってから、使用すること。
(2)
缶を垂直に立てて、噴霧すること。
(3)
使用後は噴射口付近をよく拭きとり、清浄に保存すること。
(4)
1回1秒間の噴霧を30回以上行うと、1回当たりの噴霧液量が少なくなるので、噴霧時間を適宜延長すること。
臨床成績
臨床効果
国内延べ46施設で実施された、二重盲検試験を含む臨床試験の効果判定症例342例における有効率は次のとおりであった
1)〜5)
。(表1参照)
臨床成績の表
表1
疾患名\有効率(%)
有効以上
やや有効以上
シェーグレン症候群による口腔乾燥症
41.8%
(117/280)
70.0%
(196/280)
頭頸部放射線照射による唾液腺障害に基づく口腔乾燥症
54.8%
(34/62)
54.8%
(34/62)
薬効薬理
培養系の確立しているヒト肝細胞を用い、本剤と生理食塩液の細胞形態に対する影響の比較試験を行った。生理食塩液は、細胞萎縮をきたし細胞活性を著しく低下させたのに対し、本剤では全くそのような細胞萎縮は認められなかった。その結果、本剤は口腔粘膜上皮細胞の乾燥を防ぎ、かつ正常な細胞機能を保持することが示唆された
6)
。
取扱い上の注意
1.
温度が40℃以上となる所に缶を置かないこと。
2.
缶を火の中に入れないこと。
3.
使い切って(ガスを出しきった状態で)捨てること。
包装
1缶50g:6缶入
主要文献及び文献請求先
主要文献
1)
大藤 真ほか:診療と新薬, 18(9)1931, 1981
2)
大藤 真ほか:基礎と臨床, 15(10)4829, 1981
3)
澤木修二ほか:耳鼻咽喉科展望, 24(補3)323, 1981
4)
西山茂夫:医学と薬学, 9(4)1273, 1983
5)
宮脇昌二ほか:新薬と臨牀, 31(12)2069, 1982
6)
毛利哲郎:医学と薬学, 9(4)1196, 1983
文献請求先
帝人ファーマ株式会社 学術情報部
*〒100-8585 東京都千代田区霞が関3丁目2番1号
電話番号 03-3506-4053
製造販売業者等の氏名又は名称及び住所
製造販売元
帝人ファーマ株式会社
*東京都千代田区霞が関3丁目2番1号