有効成分・含量 | 添加物 | 剤形・性状 | pH | 浸透圧比 |
1アンプル(2mL)中 日局ニカルジピン塩酸塩 2mg | D-ソルビトール 100mg pH調節剤 | 褐色アンプル入りの微黄色澄明な注射液 | 3.0〜4.5 | 約1 (生理食塩液に対する比) |
有効成分・含量 | 添加物 | 剤形・性状 | pH | 浸透圧比 |
1アンプル(10mL)中 日局ニカルジピン塩酸塩 10mg | D-ソルビトール 500mg pH調節剤 | 褐色アンプル入りの微黄色澄明な注射液 | 3.0〜4.5 | 約1 (生理食塩液に対する比) |
有効成分・含量 | 添加物 | 剤形・性状 | pH | 浸透圧比 |
1アンプル(25mL)中 日局ニカルジピン塩酸塩 25mg | D-ソルビトール 1250mg pH調節剤 | 褐色アンプル入りの微黄色澄明な注射液 | 3.0〜4.5 | 約1 (生理食塩液に対する比) |
警告
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禁忌(次の患者には投与しないこと)
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薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
他の血圧降下剤 | 血圧降下作用が増強されることがある。 | 両剤の薬理学的な相加作用等による。 |
β遮断剤 プロプラノロール等 | うっ血性心不全患者では、過度の血圧低下、心機能の低下があらわれることがある。必要に応じどちらかを減量又は投与を中止する。 | 両剤の薬理学的な相加作用による。 1)血圧降下作用の増強 2)陰性変力作用の増強 |
フェンタニル | フェンタニル麻酔時、β遮断剤と本剤の併用で血圧低下がみられることがある。必要に応じどちらかを減量又は投与を中止する。 | 機序不明 |
ジゴキシン | ジゴキシンの作用を増強し、中毒症状(嘔気、嘔吐、めまい、徐脈、不整脈等)があらわれることがある。必要に応じジゴキシンを減量する。 | 本剤が、主に腎でのクリアランスを減少させ、ジゴキシンの血中濃度が上昇する。 |
ダントロレンナトリウム水和物 | 他のカルシウム拮抗剤(ベラパミル等)の動物実験で心室細動、循環虚脱がみられたとの報告がある。 | 高カリウム血症を来すと考えられる。 |
タンドスピロンクエン酸塩 | 動物実験で血圧降下作用が増強されたとの報告がある。 | タンドスピロンクエン酸塩は中枢性の血圧降下作用を有し、相加的な降圧作用を示す。 |
ニトログリセリン | 動物実験で房室ブロックを起こしたとの報告がある。 | 機序不明 |
筋弛緩剤 パンクロニウム臭化物 ベクロニウム臭化物 等 | 筋弛緩の作用が増強することがある。筋弛緩作用に注意し、異常が認められた場合には、両剤の減量若しくは投与を中止する。 | 本剤が神経筋接合部位において、シナプス前あるいは後にアセチルコリン放出を抑制させること、及び骨格筋の筋小胞体でのCa遊離抑制による筋自体の収縮力の低下等が考えられている。 |
免疫抑制剤 シクロスポリン タクロリムス水和物 等 | 免疫抑制剤の作用を増強し、中毒症状(特に腎機能異常)があらわれることがある。また、本剤の作用を増強し、血圧低下、頻脈等があらわれることがある。必要に応じ免疫抑制剤及び本剤を減量する。 | 本剤あるいは免疫抑制剤によりCYP3A4が阻害され、免疫抑制剤あるいは本剤の血中濃度が上昇する。 |
フェニトイン | 1)フェニトインの作用を増強し、中毒症状(神経的)があらわれることがある。必要に応じフェニトインを減量する。 2)本剤の作用が減弱されることがある。必要に応じ本剤を増量する。 | 1)本剤の蛋白結合率が高いため、血漿蛋白結合競合により、遊離型フェニトインが上昇する。 2)CYP3A4が誘導され、本剤の代謝が促進される。 |
リファンピシン | 本剤の作用が減弱されることがある。必要に応じ本剤を増量する。 | CYP3A4が誘導され、本剤の代謝が促進される。 |
シメチジン | 本剤の作用が増強され、血圧低下、頻脈等があらわれることがある。必要に応じ本剤を減量する。 | これらの薬剤によりCYP3A4が阻害され、本剤の血中濃度が上昇する。 |
HIVプロテアーゼ阻害剤 サキナビル リトナビル 等 | 本剤の血中濃度が上昇し、本剤の作用が増強されるおそれがある。 | これらの薬剤によりCYP3A4が阻害され、本剤の血中濃度が上昇する。 |
アゾール系抗真菌薬 イトラコナゾール等 | 本剤の血中濃度が上昇し、本剤の作用が増強されるおそれがある。 | これらの薬剤によりCYP3A4が阻害され、本剤の血中濃度が上昇する。 |
頻度不明 | |
循環器 | 頻脈、心電図変化、血圧低下、肺動脈圧の上昇(急性心不全時)、心係数の低下(急性心不全時)、心室頻拍(急性心不全時)、チアノーゼ(急性心不全時)、動悸、顔面潮紅、全身倦怠感、心室性期外収縮、房室ブロック |
肝臓 | 肝機能異常(AST(GOT)・ALT(GPT)等の上昇) |
腎臓 | BUN上昇、クレアチニン上昇 |
消化器 | 嘔気、嘔吐、むかつき |
過敏症 | 皮疹 |
その他 | 頭痛、体温の上昇、尿量減少、血中総コレステロールの低下、悪寒、背部痛、血清カリウムの上昇、静脈炎 |