事例報告内容
【記述項目】
一般的名称 皮下用ポート及びカテーテル
販売名 バードポート
製造販売業者名 メディコン
購入年
事例の具体的な内容 1.ポート穿刺したが逆血なし。注入は抵抗なく、穿刺部の疼痛はなし。滴下を確認したところ、自然滴下が緩慢で体位調整でも変化なく1-2秒に1滴であった。 2.主治医へ報告しX‐P依頼をした。 3.オーダー待ちの間、生食をゆっくり滴下し観察を続けたところ、穿刺部上部の腫脹みられ漏出疑われたため、その旨も主治医へ報告し抜針。 4.X‐Pの結果、ポート断裂判明し化学療法中止となる。 5.臨時入院で血管内異物除去およびポート除去術となった。
事例が発生した背景・要因 未記入
実施した、若しくは考えられる改善策 ピンチオフなど、何らかのポートトラブルが疑われる患者は定期的なX‐Pでの確認をするなど、共通の仕組み作りが必要と考える。

事例検討結果
事例検討結果 当該事例については、これまで同様事象が集積されていることから、平成23年5月25日付薬食安発0525第1号・薬食機発0525第1号連名通知「皮下用ポート及びカテーテルに係る添付文書の改訂指示等について」が発出されており、当該製品の添付文書においてもカテーテルの断裂について注意する旨を記載し、医療機関へ情報提供を行うよう指示されている。 また、PMDA医療安全情報No.57「皮下用ポート及びカテーテルの取扱い時の注意について」を作成・配信し、注意喚起も実施している。 なお、当該事例におけるCVポートカテーテルの留置期間は不明であった。