事例報告内容
【記述項目】
一般的名称 長期的使用注入用植込みポート
販売名 Bardport
製造販売業者名 株式会社メディコン
購入年
事例の具体的な内容 6年前に悪性リンパ腫の診断で、化学療法のために当院外科で中心静脈ポート造設術を施行された。今年に撮影したCTでカテーテル部分が断裂し、右房・右室へ迷入していると放射線科医師の読影で指摘された。患者に状況の説明と、中心静脈ポート部分の除去、および迷入したカテーテル部分の抜去を検討する必要があることを説明した。この1年、健康診断で心電図異常や心臓弁膜症(逆流所見)を指摘されていたようで、その原因がカテーテルにある可能性をもあることを説明した。
事例が発生した背景・要因 ・6年前のからのCVポート留置。・定期的な確認ができていない状況。・再度カテーテル使用する場合も想定し抜去していない。
実施した、若しくは考えられる改善策 過去数年を目途にCVポート留置している患者の一覧など作れるか取り組んで行く。

事例検討結果
事例検討結果 当該事例については、これまで同様事象が集積されていることから、平成23年5月25日付薬食安発0525第1号・薬食機発0525第1号連名通知「皮下用ポート及びカテーテルに係る添付文書の改訂指示等について」が発出されており、当該製品の添付文書においてもカテーテルの断裂について注意する旨を記載し、医療機関へ情報提供を行うよう指示されている。また、これまで同様の事例が集積されており、PMDA医療安全情報No.57「皮下用ポート及びカテーテルの取扱い時の注意について」を作成・配信し、注意喚起も実施している。なお、当該事例におけるCVポートカテーテルの留置期間は約6年であった。