プロパジール錠50mg


作成又は改訂年月

**2015年10月改訂(第12版、承継に伴う改訂)

*2014年11月改訂

日本標準商品分類番号

872432

日本標準商品分類番号等

再評価結果公表年月(最新)
1978年3月

薬効分類名

抗甲状腺剤

承認等

販売名
プロパジール錠50mg

販売名コード

2432002F1046

承認・許可番号

承認番号
21800AMX10797
商標名
PROPACIL TABLETS

薬価基準収載年月

1967年10月

販売開始年月

1966年2月

貯法・使用期限等

貯  法

遮光した密閉容器、室温保存

*使用期限

外箱等に表示

基準名

日本薬局方

プロピルチオウラシル錠

規制区分

*処方箋医薬品注1)

注意−医師等の処方箋により使用すること

組成

成分(1錠中):有効成分・含有量

日局プロピルチオウラシル 50mg

成分(1錠中):添加物

クエン酸カルシウム、カルメロースカルシウム、ステアリン酸ポリオキシル40、トウモロコシデンプン、ステアリン酸マグネシウム、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒプロメロース、メタクリル酸コポリマーLD、ラウリル硫酸ナトリウム、ポリソルベート80、酸化チタン、タルク、グリセリン、マクロゴール6000、硬化油、パラフィン

性状

色・剤形

白色フィルムコーティング錠(割線入り)

*外形

  

直径

7.2mm

厚さ

3.5mm

*製剤表示

プロパジール

総重量

約148mg

一般的名称

プロピルチオウラシル錠

禁忌

(次の患者には投与しないこと)

1.
本剤に対し過敏症の既往歴のある患者

2.
本剤使用後肝機能が悪化した患者[本剤使用後肝機能が悪化した例で、継続投与中、劇症肝炎が発生したことがある。]

効能又は効果

効能又は効果/用法及び用量

甲状腺機能亢進症

用法及び用量

プロピルチオウラシルとして、通常成人に対しては初期量1日300mgを3〜4回に分割経口投与する。症状が重症のときには1日400〜600mgを使用する。機能亢進症状がほぼ消失したなら、1〜4週間ごとに漸減し、維持量1日50〜100mgを1〜2回に分割経口投与する。
通常小児に対しては初期量5歳以上〜10歳未満では1日100〜200mg、10歳以上〜15歳未満では、1日200〜300mgを2〜4回に分割経口投与する。機能亢進症状がほぼ消失したなら、1〜4週間ごとに漸減し、維持量1日50〜100mgを1〜2回に分割経口投与する。
通常妊婦に対しては初期量1日150〜300mgを3〜4回に分割経口投与する。機能亢進症状がほぼ消失したなら、1〜4週間ごとに漸減し、維持量1日50〜100mgを1〜2回に分割経口投与する。正常妊娠時の甲状腺機能検査値を低下しないよう、2週間ごとに検査し、必要最低限量を投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。

使用上の注意

慎重投与

(次の患者には慎重に投与すること)

1.
肝障害のある患者[肝障害をさらに悪化させるおそれがあるので、定期的に肝機能検査を行うなど観察を十分に行い、検査成績又は臨床症状に悪化が認められた場合には、本剤の投与を中止し肝機能検査を含む観察を繰り返して、本剤との因果関係を確かめ、その状況に応じて適切な処置を行うこと。]

2.
中等度以上の白血球減少又は他の血液障害のある患者[白血球減少あるいは血液障害を悪化させるおそれがある。]

相互作用

併用注意

(併用に注意すること)

1. 薬剤名等
クマリン系抗凝血剤
 ワルファリンカリウム

臨床症状・措置方法
併用開始時、中止時及び病態の変化に応じて血液凝固能が変化するので、血液凝固能検査値の変動に十分注意し、必要があれば抗凝血剤の用量調節を行う。

機序・危険因子
甲状腺機能が亢進すると凝固因子の合成・代謝亢進により、相対的にクマリン系抗凝血剤の効果は増強する。本剤投与により甲状腺機能が正常化すると、増強されていたクマリン系抗凝血剤の効果が減弱するとの報告がある。

2. 薬剤名等
ジギタリス製剤
 ジゴキシン等

臨床症状・措置方法
併用開始時、中止時及び病態の変化に応じてジギタリス製剤の血中濃度が変動するので、血中濃度の変動に十分注意し、必要があればジギタリス製剤の用量調節を行う。

機序・危険因子
甲状腺機能亢進時には、代謝・排泄が促進されているため、ジギタリス製剤の血中濃度が正常時に比較して低下する。本剤投与により甲状腺機能が正常化すると、ジギタリス製剤の血中濃度が上昇するとの報告がある。

副作用

副作用等発現状況の概要

本剤は、使用成績調査等の副作用発現頻度が明確となる調査を実施していないため、頻度は不明である。(再審査対象外)

重大な副作用

1. 無顆粒球症、白血球減少
頻度不明 
無顆粒球症、白血球減少(初期症状:発熱、全身けん怠、咽頭痛等)があらわれることがあるので、本剤投与中は定期的に血液検査を行い、異常が認められた場合は投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

2. 再生不良性貧血、低プロトロンビン血症、第VII因子欠乏症、血小板減少、血小板減少性紫斑病
頻度不明 
再生不良性貧血、低プロトロンビン血症、第VII因子欠乏症、血小板減少、血小板減少性紫斑病があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

3. 劇症肝炎、黄疸
頻度不明 
劇症肝炎、黄疸等の重篤な肝障害があらわれることがあるので、定期的に肝機能検査を行うなど観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。

4. SLE様症状
頻度不明 
SLE様症状(発熱、紅斑、筋肉痛、関節痛、リンパ節腫脹、脾腫等)があらわれることがあるので、観察を十分に行い、このような症状があらわれた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。

5. 間質性肺炎
頻度不明 
発熱、咳嗽、呼吸困難、胸部X線異常等を伴う間質性肺炎があらわれることがあるので、このような症状があらわれた場合には投与を中止し、副腎皮質ホルモン剤の投与等の適切な処置を行うこと。

6. 抗好中球細胞質抗体(ANCA)関連血管炎症候群
頻度不明 
本剤投与中に急性進行性腎炎症候群(初発症状:血尿、蛋白尿等)や肺出血(初発症状:感冒様症状等)、肘・膝等の関節痛、紫斑、上強膜炎等のANCA陽性血管炎症候群による障害を認めたことがある。このような症状があらわれた場合には、直ちに投与を中止し、副腎皮質ホルモン剤の投与等の適切な処置を行うこと。

7. アナフィラキシー
頻度不明 
アナフィラキシー(そう痒、発疹、顔面浮腫、呼吸困難等)があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。

8. 薬剤性過敏症症候群1)
頻度不明 
初期症状として発疹、発熱がみられ、更に肝機能障害、リンパ節腫脹、白血球増加、好酸球増多、異型リンパ球出現等を伴う遅発性の重篤な過敏症状があらわれることがあるので、観察を十分に行い、このような症状があらわれた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。なお、ヒトヘルペスウイルス6(HHV-6)等のウイルスの再活性化を伴うことが多く、投与中止後も発疹、発熱、肝機能障害等の症状が再燃あるいは遷延化することがあるので注意すること。

その他の副作用

以下のような副作用が認められた場合には、減量・休薬など適切な処置を行うこと。

1.肝臓
頻度不明 
AST(GOT)上昇、ALT(GPT)上昇等

2.皮膚
頻度不明 
脱毛、色素沈着、そう痒感、紅斑等

3.消化器
頻度不明 
悪心・嘔吐、下痢、食欲不振等

4.精神神経系
頻度不明 
頭痛、めまい、末梢神経異常等

5.過敏症注2)
頻度不明 
発疹、蕁麻疹、発熱等

6.その他
頻度不明 
CK(CPK)上昇、こむらがえり、筋肉痛、けん怠感、リンパ節腫脹、関節痛、唾液腺肥大、浮腫、味覚異常(苦味、味覚減退等)

その他の副作用の注意

注2)このような場合には他の薬剤に切り換えること。症状が軽い場合は、抗ヒスタミン剤を併用し、経過を観察しながら慎重に投与すること。

高齢者への投与

一般に高齢者では生理機能が低下しているので用量に注意すること。

妊婦、産婦、授乳婦等への投与

1.
妊娠中の投与に関する安全性は確立していないが、胎児に甲状腺腫、甲状腺機能抑制を起こすとの報告がある。

2.
妊婦又は妊娠している可能性のある婦人に投与する場合には、定期的に甲状腺機能検査を実施し、甲状腺機能を適切に維持するよう投与量を調節すること。

3.
新生児に出生後しばらくは、甲状腺機能抑制、甲状腺機能亢進があらわれることがあるので、観察を十分に行うこと。

4.
本剤を大量に投与する場合は授乳を避けさせることが望ましい。[ヒト母乳中へ移行(血清レベルの1/10程度)する。]

過量投与

甲状腺腫、甲状腺機能低下があらわれることがある。

適用上の注意

薬剤交付時
PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。[PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することが報告されている。]

その他の注意

1.
本剤投与中にインスリン自己免疫症候群が発症したとの報告がある。

2.
本剤の妊娠中及び授乳中の投与により、新生児に肝障害があらわれたとの報告がある。

薬物動態

健康成人男子6例、及びバセドウ病患者7例にプロピルチオウラシル200mgを経口投与したところ、両群とも投与後1時間後に最高血中濃度に達し、各パラメータは下記の通りであった。いずれのパラメータも両群間に有意差は認められなかった2)

薬物動態の表

  最高血中濃度
(μg/mL) 
血中半減期
(min) 
健康成人(n=6) 5.3±1.4 75±19 
バセドウ病患者(n=7) 4.8±2.4 73±13 

mean±SD


薬効薬理

1.
プロピルチオウラシル投与により、IodotyrosineからIodothyronineを生成する縮合反応、Monoiodotyrosine(MIT)からDiiodotyrosine(DIT)を生成するヨード化反応、更にTyrosineからMITを生成するヨード化反応が阻害される(ラット)3-5)

2.
プロピルチオウラシルは、ThyroxineからTriiodothyronineへの脱ヨード化抑制や131I‐thyroxine投与による胆汁中、便中の131I排泄の増加、尿中排泄の減少等の末梢作用が認められた(ラット)6)

3.
イヌに0.045〜0.050mg/kgを静脈内投与した結果、酸素消費量は30%減少し、体温降下は5℃であった7)

有効成分に関する理化学的知見

一般名
プロピルチオウラシル(Propylthiouracil)(JAN)

化学名
6-Propyl-2-thiouracil

構造式

分子式
C7H10N2OS

分子量
170.23

性 状
白色の粉末で、においはなく、味は苦い。
エタノール(95)にやや溶けにくく、水又はジエチルエーテルに極めて溶けにくい。
水酸化ナトリウム試液又はアンモニア試液に溶ける。

融 点
218〜221℃

包装

*100錠(PTP)

500錠(PTP)

主要文献及び文献請求先

主要文献

1)
厚生労働省:重篤副作用疾患別対応マニュアル 薬剤性過敏症症候群

2)
佐藤幹二, 他:ホルモンと臨床, 31(7):663 (1983)

3)
Iino, S. et al.:Endocrinology, 68:582 (1961)

4)
Slingerland, D. W. et al.:Endocrinology, 65:178 (1959)

5)
Richards, J. B. et al.:Endocrinology, 65:198 (1959)

6)
塩川喜之:日本内分泌学会雑誌, 40(1):34 (1964)

7)
Meredith, J. H. et al.:Surg. Forum, 12:5 (1961)

文献請求先

**あすか製薬株式会社 くすり相談室

〒108-8532 東京都港区芝浦二丁目5番1号

電話番号
0120-848-339

FAX番号
03-5484-8358

製造販売業者等の氏名又は名称及び住所

**製造販売元
あすか製薬株式会社

東京都港区芝浦二丁目5番1号

**販売
武田薬品工業株式会社

大阪市中央区道修町四丁目1番1号