セレクトール錠 100mg/セレクトール錠 200mg


作成又は改訂年月

**2013年6月改訂(第7版)

*2009年6月改訂

日本標準商品分類番号

872149

日本標準商品分類番号等

再審査結果公表年月(最新)
2003年1月

効能又は効果追加承認年月(最新)
1994年12月

国際誕生年月
1983年1月

薬効分類名

血管拡張性β1遮断薬

承認等

販売名
セレクトール錠 100mg

販売名コード

2149029F1020

承認・許可番号

承認番号
20400AMZ00899000
商標名
Selectol Tablets

薬価基準収載年月

1992年8月

販売開始年月

1992年9月

貯法・使用期限等

貯法

気密容器、室温保存

使用期限

外箱に表示

規制区分

劇薬

処方箋医薬品注)

注)注意−医師等の処方箋により使用すること

組成

組成

1錠中にセリプロロール塩酸塩 100mg を含有する。

添加物

乳糖水和物、トウモロコシデンプン、低置換度ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、マクロゴール6000、ステアリン酸マグネシウム、ヒプロメロース、酸化チタン、タルク、カルナウバロウを含有する。

性状

性状

セレクトール錠 100mg は類白色の円形フィルムコーティング錠である。

側面

識別コード

228

直径(mm)

8.2

厚さ(mm)

3.7

重量(mg)

176

販売名
セレクトール錠 200mg

販売名コード

2149029F2026

承認・許可番号

承認番号
20400AMZ00900000
商標名
Selectol Tablets

薬価基準収載年月

1992年8月

販売開始年月

1992年9月

貯法・使用期限等

貯法

気密容器、室温保存

使用期限

外箱に表示

規制区分

劇薬

処方箋医薬品注)

注)注意−医師等の処方箋により使用すること

組成

組成

1錠中にセリプロロール塩酸塩 200mg を含有する。

添加物

乳糖水和物、トウモロコシデンプン、低置換度ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、マクロゴール6000、ステアリン酸マグネシウム、ヒプロメロース、酸化チタン、タルク、カルナウバロウを含有する。

性状

性状

セレクトール錠 200mg は片面に割線を施した類白色の円形フィルムコーティング錠である。

側面

識別コード

229

直径(mm)

9.7

厚さ(mm)

4.6

重量(mg)

290

一般的名称

セリプロロール塩酸塩錠

禁忌

(次の患者には投与しないこと)

1.
本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者

2.
糖尿病性ケトアシドーシス、代謝性アシドーシスのある患者
[アシドーシスに基づく心収縮力の抑制が増強されることがある。]

3.
高度の徐脈(著しい洞性徐脈)、房室ブロック(II、III度)、洞房ブロック、洞不全症候群のある患者
[症状を悪化させることがある。]

4.
心原性ショックの患者
[心機能の抑制により、原疾患を悪化させることがある。]

5.
うっ血性心不全、肺高血圧による右心不全のある患者
[心拍出量の減少により、これらの症状を悪化させることがある。]

6.
**未治療の褐色細胞腫の患者
(「用法・用量に関連する使用上の注意」の項参照)

7.
妊婦又は妊娠している可能性のある婦人
(「妊婦、産婦、授乳婦等への投与」の項参照)

効能又は効果

効能又は効果/用法及び用量

1.
本態性高血圧症(軽症〜中等症)、腎実質性高血圧症

通常、成人にはセリプロロール塩酸塩として1日1回 100〜200mg を食後経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減するが、1日最高用量は 400mg とする。

2.
狭心症

通常、成人にはセリプロロール塩酸塩として1日1回200mgを食後経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減するが、1日最高用量は400mg とする。

用法及び用量に関連する使用上の注意

褐色細胞腫の患者では本剤の単独投与により急激に血圧が上昇するおそれがあるので、α遮断剤で初期治療を行った後に本剤を投与し、常に α遮断剤を併用すること。

使用上の注意

慎重投与

(次の患者には慎重に投与すること)

1.
気管支喘息、気管支痙攣のおそれのある患者
[症状を誘発するおそれがある。]

2.
うっ血性心不全のおそれのある患者
[心機能を抑制し、症状を悪化させるおそれがあるので、観察を十分に行い、ジギタリス剤を併用するなど慎重に投与すること。]

3.
低血糖症、コントロール不十分な糖尿病、長期間絶食状態の患者
[低血糖の前駆症状である頻脈等の交感神経系反応をマスクしやすいので、血糖値に注意すること。]

4.
甲状腺中毒症の患者
[頻脈等の中毒症状をマスクするおそれがある。]
(「重要な基本的注意」の項参照)

5.
重篤な肝障害のある患者
[本剤の代謝が遅延するおそれがある。]

6.
重篤な腎障害のある患者(血清クレアチニン値 4.0mg/dL 以上の場合は減量など慎重に投与すること。)
[血中半減期が延長するおそれがある。]

7.
末梢循環障害のある患者(レイノー症候群、間欠性跛行症等)
[症状を悪化させるおそれがある。]

8.
房室ブロック(I度)のある患者
[心刺激伝導系を抑制し、症状を悪化させるおそれがある。]

9.
異型狭心症の患者
[症状を悪化させるおそれがある。]

10.
高齢者(「高齢者への投与」の項参照)

11.
小児(「小児等への投与」の項参照)

重要な基本的注意

1.
長期投与の場合は、心機能検査(脈拍、血圧、心電図、X線等)を定期的に行うこと。徐脈又は低血圧の症状があらわれた場合には減量又は投与を中止すること。また、必要に応じアトロピン硫酸塩水和物等を使用すること。なお、肝機能、腎機能、血液像等に注意すること。

2.
類似化合物(プロプラノロール塩酸塩)使用中の狭心症の患者で急に投与を中止したとき、症状が悪化したり、心筋梗塞を起こした症例が報告されているので、休薬を要する場合には徐々に減量し、観察を十分に行うこと。また、患者に医師の指示なしに服用を中止しないよう注意すること。狭心症以外の適用で投与する場合でも、特に高齢者においては同様の注意をすること。

3.
甲状腺中毒症の患者では急に投与を中止すると、症状を悪化させることがあるので休薬を要する場合には徐々に減量し、観察を十分に行うこと。

4.
手術前48時間は投与しないことが望ましい。

5.
めまい、ふらつきがあらわれることがあるので、本剤投与中の患者(特に投与初期)には、自動車の運転等、危険を伴う機械の作業に注意させること。

相互作用

併用注意

(併用に注意すること)

1. 薬剤名等
カルシウム拮抗剤
ベラパミル塩酸塩
ジルチアゼム塩酸塩等

臨床症状・措置方法
徐脈、房室ブロック等の伝導障害、うっ血性心不全があらわれるおそれがある。併用する場合には用量に注意する。

機序・危険因子
相加的に作用(陰性変力作用、心刺激伝導抑制作用、降圧作用)を増強させる。

2. 薬剤名等
交感神経系に対し抑制的に作用する他の薬剤
レセルピン等

臨床症状・措置方法
過剰の交感神経抑制を来すおそれがあるので、減量するなど注意する。

機序・危険因子
相加的に作用(交感神経抑制作用)を増強させる。

3. 薬剤名等
血糖降下剤
インスリン
トルブタミド
アセトヘキサミド等

臨床症状・措置方法
血糖降下作用の増強、また、低血糖症状(頻脈、発汗等)をマスクするおそれがあるので、血糖値に注意する。

機序・危険因子
β2遮断作用により、肝臓でのグリコーゲン分解が抑制される。また、低血糖時に分泌されるアドレナリンによって生じる低血糖症状をマスクする。

4. 薬剤名等
クロニジン塩酸塩
グアナベンズ酢酸塩

臨床症状・措置方法
クロニジン塩酸塩又はグアナベンズ酢酸塩の投与中止後のリバウンド現象を増強するおそれがある。β遮断剤を先に中止し、これらの薬剤を徐々に減量する。

機序・危険因子
クロニジン塩酸塩の中止により血中ノルアドレナリンが上昇する。
β 遮断剤と併用している場合、ノルアドレナリンの作用のうち、α刺激作用が優位となり、急激な血圧上昇を起こす。
グアナベンズ酢酸塩も作用機序から同様な反応が予測される。

5. 薬剤名等
クラスI抗不整脈剤
リン酸ジソピラミド
プロカインアミド塩酸塩
アジマリン等
アミオダロン塩酸塩

臨床症状・措置方法
過度の心機能抑制があらわれるおそれがあるので、減量するなど注意する。

機序・危険因子
相加的に作用(心機能抑制作用)を増強させる。

6. 薬剤名等
β遮断剤

臨床症状・措置方法
血圧が上昇するおそれがある。

機序・危険因子
本剤の血管拡張作用が抑制される。

7. 薬剤名等
麻酔剤
エーテル等

臨床症状・措置方法
過剰の交感神経抑制を来すおそれがあるので、減量するなど注意する。

機序・危険因子
相加的に作用(交感神経抑制作用)を増強させる。

8. 薬剤名等
ジギタリス製剤
ジゴキシン
メチルジゴキシン等

臨床症状・措置方法
心刺激伝導障害(徐脈、房室ブロック等)があらわれるおそれがあるので、心機能に注意する。

機序・危険因子
相加的に作用(心刺激伝導抑制作用)を増強させる。

9. 薬剤名等
非ステロイド性抗炎症剤
インドメタシン等

臨床症状・措置方法
本剤の降圧作用が減弱するおそれがある。

機序・危険因子
非ステロイド性抗炎症剤は、血管拡張作用を有するプロスタグランジンの合成・遊離を阻害する。

10. 薬剤名等
降圧作用を有する他の薬剤
降圧剤
硝酸剤等

臨床症状・措置方法
降圧作用を増強するおそれがある。
併用する場合には用量に注意する。

機序・危険因子
相加的に作用(降圧作用)を増強させる。

副作用

副作用等発現状況の概要

総症例数10,430例中副作用が報告されたのは264例(2.53%)350件であった。主な副作用はめまい、頭痛、動悸、倦怠感、AST(GOT)・ALT(GPT) 上昇、高尿酸血症、CK(CPK) 上昇であった。(再審査終了時)
なお、自発報告のみで認められた副作用は頻度不明とした。

重大な副作用

心不全、房室ブロック、洞房ブロック
心不全(0.1%未満)、房室ブロック(頻度不明)、洞房ブロック(頻度不明)があらわれることがあるので、心機能検査を定期的に行い、このような副作用が発現した場合には投与を中止すること。

その他の副作用

1. 皮膚
0.1%未満 
発疹、そう痒感等

2. 循環器
0.1〜5%未満 
動悸

3. 循環器
0.1%未満 
胸痛、徐脈、血圧低下、顔面潮紅、心胸郭比の増大等

4. 呼吸器
0.1%未満 
咳、喘息、息切れ、鼻汁・鼻閉感、喘鳴等

5. 精神神経系
0.1〜5%未満 
めまい、頭痛

6. 精神神経系
0.1%未満 
しびれ、ふるえ、不眠、眠気、抑うつ症状等

7. 消化器
0.1%未満 
嘔気、口渇、腹痛、下痢、消化不良等

8.
0.1%未満 
涙液分泌減少等

9.
頻度不明 
霧視(他のβ遮断剤で報告されている。)

10. 肝臓
0.1〜5%未満 
AST(GOT)、ALT(GPT)、Al-P、LDH 上昇等の肝機能異常

11. 腎臓
0.1%未満 
クレアチニンの上昇、蛋白尿、BUN の上昇等の腎機能異常

12. その他
0.1〜5%未満 
倦怠感、中性脂肪の上昇、総コレステロールの上昇、尿酸の上昇、CK(CPK) 上昇

13. その他
0.1%未満 
浮腫、関節痛、白血球減少、高血糖の悪化、腓腹筋痙攣(こむらがえり)、筋肉痛、脱力感等

14. その他
頻度不明 
味覚異常

※投与を中止すること

高齢者への投与

高齢者には、次の点に注意し、少量(例えば100mg)から投与を開始するなど患者の状態を観察しながら慎重に投与すること。

(1)
高齢者では一般に、過度の降圧は好ましくないとされている。
[脳梗塞等が起こるおそれがある。]

(2)
休薬を要する場合は、徐々に減量する(「重要な基本的注意」の項参照)。

妊婦、産婦、授乳婦等への投与

1.
妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には投与しないこと。
[妊娠中の投与に関する安全性は確立していない。]

2.
授乳中は授乳を避けさせること。
[動物実験(ラット)で乳汁中へ移行することが報告されている。]

小児等への投与

小児等に対する安全性は確立していない。

過量投与

症状
β遮断剤の過量投与で予測される症状は徐脈、完全房室ブロック、心不全、低血圧、気管支痙攣等である。

処置
本剤の投与を中止し、必要に応じて胃洗浄等により薬剤の除去を行うとともに、下記等の適切な処置を行うこと。

(1)
徐脈、完全房室ブロック:アトロピン硫酸塩水和物、イソプロテレノール等の投与や心臓ペーシングを適用すること。

(2)
心不全、低血圧:強心剤、昇圧剤、輸液等の投与や補助循環を適用すること。

(3)
気管支痙攣:β2作動薬又はアミノフィリン水和物の静注等の投与や補助呼吸を適用すること。
これらの処置の間は常に観察下におくこと。

適用上の注意

薬剤交付時:
PTP 包装の薬剤は PTP シートから取り出して服用するよう指導すること。
[PTP シートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔を起こして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することが報告されている。]

その他の注意

1.
本剤は空腹時に経口投与した場合、食後投与に比較して最高血漿中濃度が約2倍程度に上昇するという報告がある。

2.
β遮断剤服用中の患者では、他の薬剤によるアナフィラキシー反応がより重篤になることがあり、また、通常用量のアドレナリンによる治療に抵抗する場合がある。

薬物動態

1. 血漿中濃度1)〜6)
健康成人5例にセリプロロール塩酸塩50〜400mg 単回経口投与した場合、血漿中未変化体濃度は投与後2〜5時間で最高値に達し、その後、1.5〜6時間の半減期で消失した。

2. 薬物動態パラメータ1)〜6)
健康成人5例にセリプロロール塩酸塩50〜400mg を単回経口投与した時の薬物動態パラメータは次のとおりである。(薬物動態の表参照)

3. 血漿蛋白結合率1)〜6)
ヒト血漿中での in vitro 蛋白結合率は、0.1〜10μg/mL の濃度範囲で20〜27%であった。

4. 尿中排泄率1)〜6)
健康成人5例にセリプロロール塩酸塩を単回経口投与した場合、尿中には主として未変化体が排泄され、代謝物としてその抱合体、モノ脱エチル体及びその抱合体がわずかに認められた。投与後24時間までの未変化体及びこれらの代謝物を合わせた総排泄率は50、100、200及び400mg 各々投与量の3.5、3.3、6.7及び15.1%であった。

5. 反復投与時の吸収及び排泄1)〜6)
健康成人5例にセリプロロール塩酸塩400mg を1日1回5日間反復経口投与した。血漿中未変化体濃度推移及び尿中排泄は、単回投与時と大差なく、蓄積性は認められていない。

6. 患者における血漿中濃度1)〜6)
本態性高血圧症患者、腎障害を伴う高血圧症患者及び狭心症患者にセリプロロール塩酸塩を単回経口投与した。腎障害を伴う高血圧症患者の血漿中濃度は健康成人より高い傾向を示したが、本態性高血圧症患者及び狭心症患者の血漿中濃度は健康成人と類似していた。
(注)本剤の承認された1回用量は100〜200mg(狭心症の場合は200mg)である。

薬物動態の表

Dose
(mg/body) 
Tmax
(hr) 
Cmax
(ng/mL) 
AUC0-24hr
(ng・hr/mL) 
t1/2
(hr) 
50 2.2±0.8 13.1±2.5 47.6±12.4 3.94±1.68 
100 3.0±0.0 116±9 304±73 1.45±0.35 
200 4.4±2.1 295±105 1830±403 4.81±2.27 
400 5.4±1.9 855±479 6810±3560 5.89±0.86 

平均値±標準偏差(n=5)
※100mg投与群は他群より短いt1/2が得られているが、本群では8時間値が5例中4例で測定限界以下であったことから、測定上の問題に起因する偶発的なものであると推察される。


臨床成績

国内で実施された二重盲検比較試験を含む臨床試験において、評価対象総計715例における臨床成績は次のとおりである。5)〜10)(臨床成績の表参照)

臨床成績の表

疾患名 有効率(有効以上例数/評価対象例数) 
高血圧症注1) 66.8%(348/512) 
腎実質性高血圧症 76.3%(29/38) 
狭心症注2) 71.2%(111/156) 

注1):血圧日内変動試験により、本薬は1日1回投与で、24時間持続する効果が認められている。
高齢者(70歳以上)への使用経験は49例であり、その有効率は(下降以上)は73.7%(28/38例)であった。
注2):トレッドミル運動試験により、本薬は1日1回投与で、24時間持続する運動耐容能の改善が認められている。
※:高血圧症及び腎実質性高血圧症では、下降率〔下降以上〕を示す。


薬効薬理

1. β1選択性β遮断作用(in vitro)11)
本薬の塩酸イソプロテレノールに対する拮抗作用は、モルモット心筋における変時作用で pA2=8.03、変力作用で pA2=7.98、気管筋における弛緩作用で pA2=6.43でありβ1選択性が高い。

2. 内因性交感神経刺激様作用11)〜14)
本薬には正常及びレセルピン処置モルモットの心筋並びに気管筋において、ピンドロールと同等の内因性交感神経刺激様作用が認められている (in vitro) 。イヌでは気道抵抗の低下、死腔の減少等の気管支拡張作用を示した。また喘息合併高血圧症患者の呼吸機能に影響を及ぼさなかった。

3. 後シナプス性α2受容体遮断作用 (in vitro)15)
脊髄破壊ラット及びラット輸精管標本における実験から、本薬の後シナプス性 α2受容体遮断作用が認められている。

4. 血管拡張作用 (in vitro)11), 12)
本薬には内因性交感神経刺激様作用に基づくβ2受容体刺激作用による血管拡張作用が認められている。

5. 降圧効果6), 11), 16)
高血圧症モデル(自然発症高血圧、DOCA/Salt 高血圧、腎性高血圧)ラットにおいて本薬は持続性の降圧作用を示す。また高血圧症患者への1日1回の投与により持続的な降圧作用を示すことが確認されている。

6. 抗狭心症効果13), 17), 18)
狭心症モデル(塩酸イソプロテレノール誘発ラット及びイヌ)においてプロプラノロール塩酸塩と同様に心筋酸素消費量の減少に基づく抗狭心症作用が認められている。また狭心症患者への1日1回の投与により抗狭心症作用を示すことが確認されている。

7. 腎機能に対する作用19), 20)
イヌ及び高血圧症患者において、本薬は腎機能に影響を及ぼさないことが認められている。

8. 代謝系に対する作用21)〜25)
糖負荷ラット、コレステロール負荷ラット並びに高血圧症患者において、血清脂質及び耐糖能に影響を及ぼさないことが認められている。

有効成分に関する理化学的知見

一般名
セリプロロール塩酸塩 (Celiprolol Hydrochloride) (JAN)

一般名
(±)-3-[3-Acetyl-4-[3-(tert-butylamino) -2-hydroxypropoxy]phenyl]-1,1-diethylurea hydrochloride

分子式
C20H33N3O4・HCl

分子量
415.95

化学構造式

融点
193〜202℃(分解)

性状
本品は白色の結晶又は結晶性の粉末で、においはなく、味はやや苦い。
本品は水、メタノール又は酢酸(100)に溶けやすく、エタノール(99.5)にやや溶けにくく、無水酢酸又はジエチルエーテルにほとんど溶けない。

分配係数
n-オクタノール/第1液:0.06
n-オクタノール/第2液:0.16

包装

セレクトール錠 100mg: PTP 100錠、500錠、700錠、1000錠
バラ 500錠

セレクトール錠 200mg: PTP 100錠、280錠、500錠
バラ 500錠

主要文献及び文献請求先

主要文献

1)
中島光好ほか : 臨床医薬, 4, 1075(1988)

2)
杉原勝広ほか : 医薬品研究, 20(5), 1026(1989)

3)
山田研一ほか:塩酸セリプロロールの腎障害を伴う高血圧症患者における体内動態(日本新薬社内資料)

4)
木谷輝夫ほか:NBP-582錠の吸収に及ぼす食事の影響(日本新薬社内資料)

5)
外畑 巖ほか : 臨床薬理, 20, 581(1989)

6)
阿部 裕ほか : 臨床医薬, 6(Suppl.1), 3(1990)

7)
阿部 裕ほか : 臨床医薬, 5, 2321(1989)

8)
阿部 裕ほか:腎実質性高血圧症に対するCeliprolol(NBP-582)の有効性及び安全性の検討−多施設共同オープン試験の成績からの再考察−(補遺)(日本新薬社内資料)

9)
由井芳樹ほか : 臨床医薬, 6, 337(1990)

10)
谷口興一ほか : 臨床医薬, 6, 65(1990)

11)
三浦 朗ほか : 日薬理誌, 95, 191(1990)

12)
Ishibashi T. et al.: Arzneim. -Forsch./ Drug Res., 39(II), 1225(1989)

13)
森 雅典ほか : 基礎と臨床, 24, 2747(1990)

14)
栗原直嗣ほか : 臨床医薬, 6(Suppl.1), 179(1990)

15)
三浦 朗ほか : 日薬理誌, 95, 201(1990)

16)
三浦 朗ほか : 臨床医薬, 8, 1719(1992)

17)
越智誠支ほか:Celiprololの抗狭心症作用−イヌ冠結紮モデル及び冠狭窄後のIsoproterenol誘発モデル−(日本新薬社内資料)

18)
田中充士ほか:Celiprololの抗狭心症作用−ラット心電図のIsoproterenol誘発ST下降に対する作用−(日本新薬社内資料)

19)
越智誠支ほか : 日薬理誌, 95, 209(1990)

20)
山田研一ほか : 臨床医薬, 6(Suppl.1), 95(1990)

21)
中埜幸治ほか : Geriat. Med., 28, 347(1990)

22)
倉 紘平ほか : 応用薬理, 38, 463(1989)

23)
梶山梧朗ほか : 臨床医薬, 6(Suppl.1), 81(1990)

24)
吉峯 徳ほか : Geriat. Med., 27, 871(1989)

25)
中埜幸治ほか : Geriat. Med., 28, 355(1990)

文献請求先

主要文献に記載の社内資料につきましても下記にご請求ください。

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