アルドメット錠125/アルドメット錠250


作成又は改訂年月

**2015年4月改訂 (第12版、処方箋医薬品表示変更に伴う改訂)

*2014年3月改訂 (第11版)

日本標準商品分類番号

872145

日本標準商品分類番号等

再評価結果公表年月(最新)
1977年7月

薬効分類名

血圧降下剤

承認等

販売名
アルドメット錠125

販売名コード

2145001F1027

承認・許可番号

承認番号
15700AMY00147000
商標名
Aldomet Tablets 125

薬価基準収載年月

1972年2月

販売開始年月

1971年6月

貯法・使用期限等

貯法

密閉容器、室温保存

使用期限

外箱に表示

基準名

日本薬局方

メチルドパ錠

規制区分

**処方箋医薬品注)

注)注意−医師等の処方箋により使用すること

組成

有効成分の名称

日本薬局方 メチルドパ水和物

*有効成分の含量(1錠中)

メチルドパとして125mg

*添加物

粉末セルロース、エチルセルロース、ヒプロメロース、エデト酸カルシウム二ナトリウム水和物、プロピレングリコール、無水クエン酸、軽質無水ケイ酸、ステアリン酸マグネシウム、酸化チタン、グァーガム、タルク、カルナウバロウ

性状

剤形・色調

フィルムコーティング錠・白色〜帯灰白色

外形 表


直径 8.1mm

外形 裏

外形 側面


厚さ 3.9mm

識別コード

031

販売名
アルドメット錠250

販売名コード

2145001F2040

承認・許可番号

承認番号
15700AMY00148000
商標名
Aldomet Tablets 250

薬価基準収載年月

1963年1月

販売開始年月

1962年8月

貯法・使用期限等

貯法

密閉容器、室温保存

使用期限

外箱に表示

基準名

日本薬局方

メチルドパ錠

規制区分

**処方箋医薬品注)

注)注意−医師等の処方箋により使用すること

組成

有効成分の名称

日本薬局方 メチルドパ水和物

*有効成分の含量(1錠中)

メチルドパとして250mg

*添加物

粉末セルロース、エチルセルロース、ヒプロメロース、エデト酸カルシウム二ナトリウム水和物、プロピレングリコール、無水クエン酸、軽質無水ケイ酸、ステアリン酸マグネシウム、酸化チタン、グァーガム、タルク、カルナウバロウ

性状

剤形・色調

フィルムコーティング錠・白色〜帯灰白色

外形 表


直径 10.5mm

外形 裏

外形 側面


厚さ 4.5mm

識別コード

032

一般的名称

メチルドパ錠

禁忌

(次の患者には投与しないこと)

1.
急性肝炎、慢性肝炎・肝硬変の活動期の患者[肝機能障害を悪化させることがある。]

2.
非選択的モノアミン酸化酵素阻害剤を投与中の患者[「相互作用」の項参照]

3.
本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者

効能又は効果

高血圧症 (本態性、腎性等)、悪性高血圧

用法及び用量

メチルドパとして、通常成人初期1日250〜750mgの経口投与からはじめ、適当な降圧効果が得られるまで数日以上の間隔をおいて1日250mgずつ増量する。通常維持量は1日250〜2,000mgで1〜3回に分割経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。

使用上の注意

慎重投与

(次の患者には慎重に投与すること)

1.
肝疾患の既往歴又は肝機能障害のある患者[肝疾患を再発又は肝機能障害を悪化させるおそれがある。]

2.
高齢者[「高齢者への投与」の項参照]

重要な基本的注意

投与初期又は増量時に眠気、脱力感等があらわれることがあるので、高所作業、自動車の運転等危険を伴う作業に注意させること。

相互作用

併用禁忌

(併用しないこと)

1.

薬剤名等 
非選択的モノアミン酸化酵素阻害剤

臨床症状・措置方法
高血圧クリーゼがあらわれることがある。

機序・危険因子
機序不明

併用注意

(併用に注意すること)

1. 薬剤名等 
麻酔剤
  チオペンタールナトリウム

臨床症状・措置方法
本剤の作用が増強され、低血圧があらわれることがあるので、本剤の投与を受けていた患者には、麻酔剤を減量するなど、注意すること。この低血圧は、通常、昇圧剤の投与により回復する。

機序・危険因子
両薬剤ともに降圧作用を有する。

2. 薬剤名等 
他の降圧剤
  ニフェジピン
  硫酸グアネチジン等

臨床症状・措置方法
降圧作用が増強されることがある。

機序・危険因子
作用機序の異なる降圧作用により互いに協力的に作用する。

3. 薬剤名等 
抗パーキンソン剤
  レボドパ

臨床症状・措置方法
本剤の降圧作用が増強されることがある。

機序・危険因子
レボドパの降圧機序は不明であるが併用により相加的血圧低下が起こる可能性がある。

4. 薬剤名等 
鉄剤
  硫酸鉄

臨床症状・措置方法
本剤の降圧作用が減弱されることがある。

機序・危険因子
本剤の消化管からの吸収が阻害されることがある。

副作用

再評価結果
総症例1,064症例中副作用を集計した結果、主なものはめまい35件 (3.28%)、起立性低血圧32件 (3.01%)、脱力感25件 (2.34%)、眠気20件 (1.87%)、口渇11件 (1.03%) 等であった。

重大な副作用

1. 溶血性貧血 (0.18%)、白血球減少、無顆粒球症、血小板減少 (いずれも頻度不明)
重篤な血液障害があらわれることがあるので、定期的に検査を実施するなど観察を十分に行うこと。また、直接クームス試験等の陽性があらわれることがある。

2. 脳血管不全症状、舞踏病アテトーゼ様不随意運動、両側性ベル麻痺
(いずれも頻度不明) 

3. 狭心症発作誘発
(頻度不明) 

4. 心筋炎
(頻度不明) 

5. SLE様症状
(頻度不明) 

6. 脈管炎
(頻度不明) 

7. うっ血性心不全
(頻度不明) 

8. 骨髄抑制
(頻度不明) 

9. 中毒性表皮壊死症 (Lyell症候群)
(頻度不明) 

10. 肝炎
(頻度不明) 
肝炎等の肝機能障害や黄疸があらわれることがあるので、肝機能検査を実施するなど、観察を十分に行い、異常が認められた場合には直ちに投与を中止し、適切な処置を行うこと。

重大な副作用の注意

以上のような副作用があらわれることがあるので、症状があらわれた場合には、投与を中止し、適切な処置を行うこと。

その他の副作用

1. 肝臓注1)
(頻度不明) 
肝機能障害 (AST(GOT)上昇、ALT(GPT)上昇、γ-GTP上昇等)

2. 精神神経系
(頻度不明) 
知覚異常、抑うつ、精神活動の減退、悪夢、不眠、パーキンソン症状

3. 精神神経系
(0.1〜5%未満) 
脱力感、頭痛、眠気、めまい、ふらふら感

4. 循環器系
(頻度不明) 
頸動脈洞の過敏による徐脈・失神

5. 循環器系
(0.1〜5%未満) 
徐脈、起立性低血圧

6. 消化器
(頻度不明) 
便秘、大腸炎、舌のあれ、黒舌、唾液腺炎、膵炎

7. 消化器
(0.1〜5%未満) 
悪心・嘔吐、食欲不振、口渇、下痢

8. 消化器
(0.1%未満) 
腹部膨満

9. 過敏症
(0.1〜5%未満) 
発疹

10. その他
(頻度不明) 
体重増加、性欲減退、陰萎、筋肉痛、関節痛、女性型乳房、乳房肥大、乳汁分泌、無月経、高プロラクチン血症、BUN上昇、発熱注1),注2)

11. その他
(0.1〜5%未満) 
鼻閉

12. その他
(0.1%未満) 
浮腫

その他の副作用の注意

以上のような症状又は異常があらわれた場合には、投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

注1) 原因不明の発熱、肝機能異常が認められた場合には直ちに投与を中止し、適切な処置を行うこと。また、投与初期には定期的に肝機能検査及び白血球分画検査を行うこと。

注2) 投与初期3週以内に多く、好酸球増多・肝機能障害を伴う場合がある。

高齢者への投与

高齢者では低用量から投与を開始するなど患者の状態を観察しながら慎重に投与すること。[一般に過度の降圧は好ましくないとされている (脳梗塞等が起こるおそれがある)。]

妊婦、産婦、授乳婦等への投与

1.
妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。[妊娠中の投与に関する安全性は確立していない。また、妊娠中の投与により、新生児に浮腫による著しい鼻閉を生じたとの報告がある。]

2.
本剤投与中は授乳を中止させること。[薬剤が母乳中に移行することが報告されている。]

臨床検査結果に及ぼす影響

1.
本剤はカテコールアミンと同じ波長の蛍光を発するため、本剤投与中の患者では尿中カテコールアミン濃度の値が高くなり、褐色細胞腫の診断が妨げられることがある。なお、褐色細胞腫患者には、本剤を投与しないことが望ましい。

2.
アルカリピクリン酸法によるクレアチニン及び燐タングステン酸法による尿酸の測定値に影響を与えることがある。

過量投与

過量投与により、脳や消化器系の機能不全による反応 (鎮静、脱力、徐脈、めまい、ふらつき感、便秘、鼓腸放屁、下痢、嘔気、嘔吐) を伴う急性低血圧が起きることがあるので、心拍数や心拍出量、血液量、電解質バランス、麻痺性イレウス、尿排泄機能及び脳活性に特に注意して管理すること。
交感神経作用薬 (ノルエピネフリン、エピネフリン、酒石酸メタラミノ-ル) による処置も考慮する。メチルドパは透析される。

適用上の注意

薬剤交付時
PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。[PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔を起こして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することが報告されている。]

その他の注意

1.
心不全又は浮腫のある患者に投与する場合には、チアジド系利尿剤等の降圧利尿剤を併用することが望ましい。

2.
本剤投与中の患者の尿を放置すると、メチルドパ又はその代謝物が分解され、尿が黒変することがある。

3.
本剤投与中の患者に透析を行うと本剤が除去されるので、血圧が上昇することがある。

薬物動態

1. 血中濃度
本剤の経口投与後の吸収は良好であり、健康成人にメチルドパを500mg経口投与した場合、血中濃度は約2.9時間後に最高値3.55μg/mLに達する。血中濃度の生物学的半減期は約2.1時間である1)

2. 排泄
本剤及びその代謝物はほとんど腎臓から排泄される。本剤の腎臓からの排泄量は個人差が大きいが、健康成人に経口投与した場合、投与後24時間までの遊離体の尿中排泄率は平均16.5%であり、尿中総排泄率は平均30.2%である1)

臨床成績

高血圧症に対する一般臨床試験において67.6% (528/781例) の有効率を示した。また、軽症本態性高血圧症患者において、ヒドロクロロチアジドを対照薬とする二重盲検比較試験により本剤の有用性が認められている2)

薬効薬理

1. 降圧作用
ネコ、イヌにおける動物実験で、メチルドパ投与により血圧が有意に低下することが認められている3),4)
また、本態性高血圧症患者においても収縮期血圧及び拡張期血圧をともに低下させ、長期にわたる安定した降圧効果を示すことが認められている5),6)。腎機能障害のある患者では、本剤の少量で降圧効果が認められている7)。なお、高血圧症患者において、メチルドパの心機能、腎機能に対する直接作用は認められていない8)

2. 作用機序
メチルドパの降圧作用は、その代謝物であるα-メチルノルエピネフリンによる中枢のα-アドレナリン作働性受容体の刺激、偽神経伝達、血漿レニン活性の低下等に由来するものといわれている9)〜11)。また、本剤は芳香族アミノ酸脱炭酸酵素阻害作用により、ノルエピネフリン、エピネフリン、ドパミン、セロトニン等の組織内濃度を可逆的に低下させることが認められている12)

有効成分に関する理化学的知見

一般名
メチルドパ水和物(JAN)(Methyldopa Hydrate)

化学名
(2S )- 2-Amino-3-(3,4-dihydroxyphenyl)-2-methylpropanoic acid sesquihydrate

分子式
C10H13NO4・112H2O

分子量
238.24

性状
白色又はわずかに灰色を帯びた白色の結晶性の粉末である。水、メタノール又は酢酸(100)に溶けにくく、エタノール(95)に極めて溶けにくく、ジエチルエーテルにほとんど溶けない。希塩酸に溶ける。

構造式

包装

アルドメット錠125:500錠 (PTP10錠×50)

アルドメット錠250:500錠 (PTP10錠×50)

主要文献及び文献請求先

主要文献

1)
猿田享男: 臨床薬理, 13, 229, 1982.

2)
篠崎有三 ほか : 診療と新薬, 12, 2633, 1975.

3)
Heise, A., et al. : Eur. J. Pharmacol., 17, 315, 1972.

4)
Lokhandwala, M. F., et al. : Eur. J. Pharmacol., 37, 79, 1976.

5)
Oates, J. A., et al. : Science, 13, 1890, 1960.

6)
梶原長雄 ほか : 臨床と研究, 59, 1529, 1982.

7)
Cannon, P. J., et al. : J. A. M. A., 179, 673, 1962.

8)
Sannerstedt, R., et al. : Acta Med. Scand., 174, 53, 1963.

9)
Mohammed, S., et al. : Circ. Res., 25, 543, 1969.

10)
Dollery, C. T., et al. : Lancet, 1, 759, 1962.

11)
Day, M. D., et al. : J. Pharm. Pharmacol., 15, 221, 1963.

12)
Porter, C. C., et al. : J. Pharmacol. Exp. Ther., 134, 139, 1961.

文献請求先

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